欧州議会議員、「西側の報道の自由に疑義」
1月 02, 2023 20:04 Asia/Tokyo
欧州議会のアイルランド選出議員であるミック・ウォレス氏が、西側の主張する報道の自由に疑義を呈し、その二重基準性を指摘しました。
ウォレス欧州議会議員はツイッターに、「EUは自由で独立したメディアがあらゆる民主主義に欠かせないと主張しているが、EU内の主要メディアは独立していないどころか、既定の利益によって統制されている」と投稿しました。
ウォレス議員はこの投稿でさらに、「EUは、ジャーナリストがその報道を理由に処罰されることがあってはならないとしているが、ウィキリークス創設者のジュリアン・アサンジ氏は、アメリカやNATO北大西洋条約機構の戦争犯罪を暴露したことで拘置所に入れられている」としました。
アサンジ氏をめぐっては、中国外務省の汪文斌報道官も昨年6月、英国政府が同氏の身柄を米国に引き渡す決定をしたことについて、報道の自由に関する西側の偽善を示していると批判しています。
アサンジ氏は3年にわたって英国の拘置所に収容されていましたが、昨年6月に、当時のパテル英内相によって米国への身柄移送が承認されました。アサンジ氏の弁護団はこれに対し、英最高裁へ不服を申し立てています。
アサンジ氏はまた、欧州人権裁判所に対しても、米国への移送判断についての審理を要求しています。
アサンジ氏は、アフガニスタンやイラク戦争に関する文書をリークしたとして、米国政府から指名手配されています。
これらの文書には、米軍がこれらの戦争の間に、公表されていない事例において数多くの民間人をどのように殺害していたかが記されています。
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