2月 21, 2023 20:01 Asia/Tokyo
  • 化石燃料産業の取り組み不十分
    化石燃料産業の取り組み不十分

IEA国際エネルギー機関が、メタン排出削減で効果を挙げていないとして、化石燃料産業の取り組みの不十分さを批判しました。

ロイター通信によりますと、IEAは21日火曜に公表した報告書で、化石燃料産業はインフラから漏れたメタンを発見し対処すると公約したにもかかわらず、メタンの排出削減で成果を上げていないと批判しました。

この問題について、ビロルIEA事務局長は声明で、一定の進展はあったが「排出量はまだ多すぎ、十分なペースで減少していない」とし「短期的に地球温暖化を抑制する上でメタン削減は最も安価な選択肢の一つだ。言い訳はできない」と強調しています。

また、エネルギー価格の高騰と天然ガス需要の急増でメタンを回収するインセンティブがあったにもかかわらず、過去最高だった19年の水準をわずかに下回ったのみと指摘しました。

IEAによりますと、石油・ガス会社は昨年の収入の3%未満の投資と既存の技術により、業界全体のメタン排出量を4分の3削減することができる、とされています。

世界のエネルギー産業による2022年のメタン排出量は約1億3500万トンでした。

メタンは天然ガスの主成分であり、回収すれば燃料としての販売が可能です。

 


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