NATO、数日以内のウクライナ・バフムトの陥落を懸念
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ウクライナ・バフムトの陥落
NATO北大西洋条約機構のストルテンベルグ事務総長が、今後数日以内にウクライナ東部バフムトが陥落し、ロシアに制圧される可能性があると語りました。
ロシア準軍事組織ワグネルの長は8日水曜、「ロシア軍が、ウクライナ東部ドネツクの要衝バフムトを完全に制圧した」と表明しました。
バフムトはウクライナ東部の交通の要衝であり、同国軍は東部ドンバス地域にあるこの都市を通じて武器、軍事装備、弾薬を調達しています。
バフムトの人口は、昨年2月にロシアが攻撃を開始する前は7万人でしたが、現在は5000人未満にまで減少しています。この都市はウクライナ首都キエフ(ウクライナ語読み;キーウ)とロシア首都モスクワの間の主要な前線の1つであり、最近では最も凄惨な戦闘地帯になっています。
ウクライナのゼレンスキー大統領も「ロシア軍がバフムトを占領すれば、ウクライナ東部の重要都市を占領するためのスムーズな道が開かれてしまうだろう」としています。
EU加盟国の国防相らは8日水曜、スウェーデン・ストックホルムでの非公式会合で、ウクライナへのさまざまな種類の弾薬の供与・移送に20億ユーロを割り当てることを承認しました。
こうした中、元米国防総省職員のデビッド・T・パイン氏は、ウクライナ支援をめぐってNATO内で意見対立が強まっているとし、「舞台裏では、ウクライナ政府内での紛争疲労と西側陣営の内部亀裂が深まっている」と語りました。
パイン氏はまた、「バイデン米政権は、ウクライナが必要とする限り同国を支援すると言っているだけである。だが、アメリカは舞台裏ではゼレンスキー大統領に、現在のレベルの軍事支援をあと3か月も維持できないと通告している。それは、アメリカが提供できる軍備が尽きてきているからである。アメリカ政府はゼレンスキー氏に対し、この夏のロシアとの二国間和平交渉の前に、できるだけ多くの領土を占領するよう助言した」としました。
トランプ前政権下で国防総省元顧問を務めたダグラス・マクレガー大佐も最近、「もしウクライナが戦争に負ければ、米国はゼレンスキー大統領をあっさり忘れるだろう」と述べました。
また、「この戦争ではロシアが勝利する」との予想を示し、「ウクライナの軍隊は破壊され、その結果NATOは消滅し、ヨーロッパの人々は最終的に米国が何を行ったか、そして我々が彼らに対して戦争を引き起こしたことに気づくだろう」としています。


