キューバ前大統領、「世界での一極主義は終焉へ」
6月 17, 2023 20:36 Asia/Tokyo
キューバのカストロ前大統領が、世界で一極主義に走る時代は終り、多極主義に転じていることを強調しました。
IRIB通信によりますと、カストロ氏は、キューバの首都ハバナでライースィー・イラン大統領と会談し、イラン国民の44年に渡る覇権主義者や帝国主義者による理不尽な行為との闘争や抵抗を賞賛し、「今日、一国主義の時代が終り、多国間主義へ移動する時期がきている」と語りました。
一方のライースィー大統領もこの会談において、「イランとキューバの政治関係は、その開始以来最高のレベルにある」としました。
また、アメリカによる一方的かつ不公正な制裁に対するキューバの政府や国民の対抗及び、忍耐を賞賛すると共に、人権を主張する国による60年に渡る対キューバ制裁や同国民に対する大規模な人権侵害を非難しました。
ライースィー大統領はさらに、「最近の世界情勢変化及び、現在の一極主義体制から多極主義体制に移行することを受け、各国が世界覇権主義者に対して連帯し、共通の考えを持つ必要がある」と強調しました。
イランは、イランイスラム革命が勝利した1979年よりこれまで、アメリカを筆頭とする帝国主義・覇権主義への闘争において長い経歴を持つニカラグア、キューバ、ベネズエラ、ボリビアなどの一部南米諸国と、友好な関係を築いてきました。
近年、イランと南米諸国の関係は拡大発展しており、政治、経済、通商、工業、エネルギー、医学といった分野で特に発展しつつあります。