NATO首脳会合が終了、ウクライナ向けの最新鋭兵器・弾薬提供優先を確認
7月 13, 2023 21:05 Asia/Tokyo
NATO北大西洋条約機構加盟国の一部がウクライナ向けクラスター弾送付をめぐり合意したことを受け、リトアニア首都ビリニュスで行われたNATO首脳会合終了後の記者会見で、ストルテンベルグNATO事務総長が「NATOの優先事項はウクライナへの最新鋭兵器や弾薬、予備部品の提供である」と語りました。
ビリニュスでの2日間のNATO首脳会議は12日水曜、ウクライナのNATO加盟については「加盟国が同意し、条件が整えば、加盟招待を行う」とすることで、ウクライナへの長期支援で一致し、閉幕しました。また、G7・先進7か国もウクライナに長期的な安全保障を約束することで合意し、共同宣言を発表しました。
ストルテンベルグ事務総長は、ウクライナ戦争が消耗戦であることを認め、「新しい武器や先進的な軍事システムをウクライナに送ることは重要だが、これらの武器の送付とともに、ウクライナ軍がこれらの武器を維持・整備し、作戦準備を継続できるような下地を提供しなければならない」と述べています。
この消耗戦の継続に向けより多くの重火器をウクライナに送付するための西側のウクライナ支援国の決意が強まる中、ペスコフ・ロシア大統領府報道官は12日、「もしウクライナが爆弾やクラスター弾を使用したら、我々は対抗措置を講じるだろう」と警告しました。
ラブロフ・ロシア外相は、「我が国はアングロサクソン系民族とは違い、常に平和を追求している」とし、「ウクライナがF-16戦闘機などの軍事能力を得ることは、我々にとっては西側諸国からの核の脅威に等しい」と語っています。
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