南米諸国で人民元の地位が向上
8月 03, 2023 22:00 Asia/Tokyo
ボリビアの対ドル依存が低下したことで、中国・人民元の地位が南米で向上しています。
ボリビアのモンテネグロ経済相は、同国の今年5月から7月までの中国との取引が2億7800万元(3900万ドル)に達し、全貿易取引のおよそ10%を占めたことを明らかにし、今後も増える見込みであるとしました。
AP通信によりますと、モンテネグロ経済相は記者会見で、「我々は人民元を使用している。これはひとつの現実であり、良い始まりだ。バナナ、亜鉛、木材の輸出や、自動車などの輸入において人民元が使われている」と述べました。
ボリビアは、ブラジル・アルゼンチンといった南米の2大経済大国に続いて、ドル排除を進めています。
アルゼンチンは今年4月、減少しつつあるドルの外貨準備を保持するため、中国との主要な取引を人民元で決済すると発表しました。
ブラジルも2月、中国との取引に人民元による決済を導入するとしました。同国のルラ大統領は、発展途上国に向けてドル以外の代替通貨を使用するよう求めました。
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