米、ウクライナに劣化ウラン弾供与へ
(last modified Sat, 02 Sep 2023 11:49:46 GMT )
9月 02, 2023 20:49 Asia/Tokyo
  • 劣化ウラン弾
    劣化ウラン弾

バイデン米政権が初めて、ウクライナに劣化ウランを含む弾薬を供与する見通しです。

ウクライナに供与される劣化ウラン含有弾薬は、アメリカ製戦車エイブラムスから発射され、ロシア戦車を破壊する能力があります。これらの弾薬は今後数週間以内にウクライナに引き渡される予定で、新しい武器貨物の内容はまだ最終決定されていませんが、その価値は2億4000万~3億7500万ドルになる見込みです。

イギリスは数カ月前に劣化ウランを含む兵器をウクライナに送付しましたが、米国が今回のような行動をとったのは初めてのことです。米国による今回の行動は物議を醸すことが予想されます。これに先立ち、アメリカはウクライナにクラスター爆弾を供与しており、この時も大きな議論を引き起こしていました。

劣化ウラン使用の反対派は、「この種の兵器は危険であり、癌や障害児の出生を引き起こす可能性がある」と主張しています。

 

劣化ウランは濃縮ウランの副産物の 1 つであり、これを弾薬として使用すると装甲車両に容易に貫通して標的をすぐさま破壊します。さらにウラン金属粉塵の雲が発生し、人間や他の生物さらには環境にも破壊的な影響を及ぼします。

1990年と2003年のペルシャ湾岸戦争では、米国は劣化ウラン弾を広範に使用しました。さらに、NATO北大西洋条約機構も1999年のユーゴスラビア紛争においてこれらの破壊兵器を使用しています。

 


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