米国防総省が、自国軍事産業の衰退を警告
12月 04, 2023 19:26 Asia/Tokyo
アメリカ国防総省が報告において、自国の軍事産業は米軍の需要を完全に満たすのに必要な能力やスピードを失っているとしました。
政治専門の米ニュースメディア・ポリティコは、米国防総省が発表する報告書の草案を引用しながら、「米国は、十分なスピードで兵器を製造することができず、品質とスピードが両立しないことに悩まされており、そのために戦略的リスクが増大している」と報じました。
この草案ではさらに、中国はこの30年間に軍艦製造や半導体などのマイクロエレクトロニクス技術の世界的中心地となっており、今や同国の産業が持つ能力は、「米国の能力どころか、同国と同盟するヨーロッパやアジアの国々の凄惨能力の合計をも大幅に上回っている」と指摘されました。
アメリカの軍事予算は世界最大規模であり、2022年の予算は世界の軍事費全体の約40%を占め、中国の軍事予算と比べても数倍となっています。