イスラエル兵のパリ五輪参加に各方面から怒り噴出 「彼らはアスリートではない!」
(last modified Wed, 07 Aug 2024 10:04:15 GMT )
8月 07, 2024 19:04 Asia/Tokyo
  • イスラエル兵のパリ五輪参加に各方面から怒り噴出 「彼らはアスリートではない!」
    イスラエル兵のパリ五輪参加に各方面から怒り噴出 「彼らはアスリートではない!」

現在開催中のパリ五輪は、開会式の侮辱的なパフォーマンスが多くの社会や文化圏からの抗議を集めましたが、それに加えて、最大の汚点となっているシオニスト政権イスラエル軍兵士のアスリートとしての参加が抗議を受けています。

【ParsToday国際】フランス政府は依然として、パリ五輪においてイスラエル選手団の参加をめぐる抗議や反応を示すことを阻もうとしている上、同国治安部隊は新たに、イスラエル選手団を24時間体制で警護すると発表しました。

確かに言えるのは、シオニストらはオリンピック期間中、厳しい経験をしているということです。イスラエルの選手たちは、出場するすべての試合において、パレスチナの国旗を掲げる観客からブーイングを受けています。

これに加え、試合に出場する選手たちからも多くの抗議行動が起こされています。柔道アルジェリア代表のマスウード・リズワーン・イドリース選手は、イスラエル政権がガザの人々に行う犯罪に抗議し、同政権の選手との対戦をボイコットしました。また、ローイング・イラン代表のゼイナブ・ノウルーズィー選手は、圧政にさらされるパレスチナの人々への支持するため、自国とパレスチナの連帯を示す旗を掲げて登場しました。

さらに、柔道タジキスタン代表のヌラリ・エモマリ選手は、男子66キロ級3回戦で対戦相手のイスラエル選手と握手することを拒否し、畳から降りる際、神の唯一性と偉大さを示すために人差し指を立てました。

 

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イスラエルへの抗議はこれだけにとどまりません。競技会場の外では、パリ治安当局が厳しい対処を取っているにもかかわらず、イスラエル選手団のオリンピック参加に反対するフランスの人々が抗議の声を上げました。その一人で「不服従のフランス」党所属のトーマス・ポルテス議員は、デモ行進をしながら次のように述べました。

イスラエル選手団はパリ五輪に歓迎されない。ロシアのケースと同様に、IOC国際オリンピック委員会にイスラエルの旗の掲揚や歌の演奏を禁止するよう、圧力をかけるべきだ

一方、世界の人々がイスラエル選手団に向けるブーイングについては、同政権とつながりのあるメディアも伝えています。イスラエル首相府の指揮下にある反イランメディア「イラン・インターナショナル」のバーバク・エスハーギー記者は最近のレポートにおいて、オリンピックに参加している同政権代表選手らがパレスチナを支援する国や人々から嫌われていると語りながら、このような感情が持たれるのはイランが行う周知活動に原因があるとしました。

しかし、オリンピックという一大国際イベントが今回のパリ大会でイスラエル選手団の参加を許可し、すべての個人がいかなる種類の差別も受けることもないとする「オリンピズムの根本原則」を世界中に広めるという最も基本的な目標を放棄して見せたのは、まぎれもない事実です。

IOCは、アクサーの嵐作戦が始まった昨年10月7日よりガザで多数のパレスチナ人アスリートを殺害し続けているイスラエル政権に対し、今夏大会への参加を許可しましたが、統計によれば、この期間には同政権により、選手や審判員などのスポーツ関係者350人、サッカー選手250人のパレスチナ人が殺害されています。

 


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