韓国大統領が、THAADへの支持を要請

韓国での抗議デモが継続される中、韓国のパククネ大統領が、アメリカのミサイル防衛システムTHAADの配備への反対を停止するよう求めました。

韓国・ヨンハプ通信によりますと、パク大統領は14日木曜、韓国での人々の抗議デモとTHAADのレーダーの照射への懸念について触れ、癌になるというのは噂に過ぎない、としました。

パク大統領はさらに、「THAADは農作物に悪い影響を及ぼすことはない」としました。

また、「THAADは北朝鮮の弾道ミサイルから国を守る防衛システムであり、安全性の欠如や脅威の存在により、このシステムを早期に配備することが必要だ」と強調しました。

韓国の人々は、14日、国防省前でデモを行い、THAADの配備は地域の緊張を拡大すると訴えました。

13日水曜にも、およそ4万人の韓国人がTHAADが配備される予定のソンジュで、この配備を非難しました。

アメリカと韓国の政府関係者は先週金曜、韓国におけるTHAAD配備で合意したことを明らかにしました。このことは韓国の人々をはじめ、中国、ロシア、北朝鮮の大規模な抗議を引き起こしています。