アジア経済|インドと中国の経済が再加速/タジキスタンが対アフガン投資に意欲
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インド経済は8.2%成長
インド経済が去る9月までの今年第3四半期に8.2%成長し、過去6四半期で最も高い成長率を記録しました。この成長率は予想を上回るもので、米国の高関税に対するインドの底力および、国内生産と需要の改善を反映していると言えます。
インド経済が去る9月までの今年第3四半期に、過去6四半期で最も高い8.2%という成長率を記録したことは全ての予想を上回り、米国の高関税をものともせずインドの製造業と需要が依然として堅調であることを示しました。インドのナレンドラ・モディ首相は、この新たな統計を「非常に心強い」と称賛し、政府の成長促進政策を高く評価しています。この統計の発表後、インドの5年国債利回りは6.24%に上昇しており、来週の中央銀行会合で利下げが行われる可能性は低下することになります。
タジキスタンの投資家がアフガンのセメント生産に関心
アフガニスタン・タリバン政権の鉱山石油省は、タジキスタンの実業家グループがアフガン首都カーブル訪問中に同国のセメント生産部門への投資に関心を示したことを明らかにしました。同省によれば、タジキスタン代表団は、タリバン政権のムッラー・ヘダヤトゥッラー・バドリ鉱山石油大臣代行と会談しています。今回の訪問は、2021年にタリバン勢力が政権に復帰して以来、タジキスタンの通商代表団がカーブルを訪問した初のケースとみられています。
日本経済が縮小、GDPの減少で
日本経済は今年第3四半期に当たる7~9月期に2.3%縮小し、予想の1.8%減を上回りました。この縮小は、企業投資の低迷と米国の高関税をめぐる先行き不透明感に起因するものです。日銀が発表したデータは、6四半期ぶりの縮小を示しました。一部のアナリストは、次の四半期に関税情勢が改善すれば、この傾向が変化するかもしれないと予測しています。なお、日本の内閣府は、実質国内総生産(GDP)が0.6%減少したと発表しました。これは、当初の0.4%減から下方修正されています。
中国と韓国、希土類鉱物めぐる協議を継続
韓国と中国は、二国間協力の強化を目指しレアアース(希土類)鉱物の貿易に関する協議を継続することで合意しました。韓国ヨンハプ通信によりますと、この合意は両国の貿易担当大臣が中国・北京で会談した後に成立しています。また両国の大臣は、今回の協議が具体的な利益をもたらし、両国の人々の生活向上につながると強調しました。
再び勢いを増す中国経済
世界銀行は最新の評価報告書で、「中国の財政・金融政策による支援は国内消費と投資の押し上げに寄与した」と表明しました。複数の調査によれば、中国の輸出実績は従来の予測より0.4%高いということです。世界銀行はまた、中国の経済成長率が2026年には4.4%に達すると予測しています。これは、新たな財政措置と世界貿易環境の安定の兆しがそろって初めて実現するものです。世界銀行の中国担当局長は報告書の中で「中国経済の今後の成長はこれまで以上に内需への依存度が高くなり、特に社会保障制度とビジネス環境における構造改革は投資家の信頼感を高めうる」と強調しました。

