アフガニスタン・カーブルでの爆弾テロ
アフガニスタンの首都カーブルで爆弾テロが発生し、同国のガニ大統領が服喪を発表しました。
ヴァガーリー解説員
ガニ大統領はテレビで演説し、「アフガニスタンはテロに屈しない」と語りました。治安・医療筋によれば、23日土曜夕方にカーブルで発生した爆弾テロにより、およそ80人が死亡、300人が負傷しました。このテロは、数千人のハザラ人のシーア派教徒が、トルクメニスタンからの電力の移送ルートの変更に抗議し、平和的なデモを行っていた中で発生しました。テロ組織ISISが犯行を認めています。
政治評論家は、カーブルでの爆弾テロは、いくつかの点から注目に値するとしています。まず、ISISが、この爆弾テロにより、アフガニスタンにおける自分たちの存在を示そうとしたことです。第二に、この爆発は、ハザラ人のシーア派教徒の間で起きました。これは、ISISが、少数派やシーア派を標的にし、アフガニスタンの人々の間に分裂を生じさせようとしていることを示しています。第三に、ISISは、人々の間で爆弾テロを行うことで恐怖を植え付け、最近のアフガニスタン各地での敗北を挽回しようとしています。
政治評論家によれば、タリバンはカーブルでの爆弾テロを非難しましたが、このグループの暴力的なアプローチや、カーブルをはじめとするアフガニスタン各地での攻撃は、アフガニスタン政府による市民の安全確保を深刻な問題に直面させています。そのため、アフガニスタンの人々にとって、タリバンが、カーブルの爆弾テロを非難し、自分たちの犯罪【帳消しにすることは容認できません。
アフガニスタンの人々は、タリバンがこの国の人々の財産と命を重視するのなら、攻撃の継続により、アフガニスタンでのISIS出現の下地を作るのではなく、アフガニスタンの和平プロセスの実現に協力し、テロリストに対処すべきだと考えています。
こうした中、15年もの間、アフガニスタンを軍事占領している西側諸国、特にアメリカは、今回のようなテロを、自分たちのアフガニスタンでの軍事駐留を定着させるために利用しています。「カーブルでの爆弾テロなどの攻撃は、アフガニスタンでの軍事駐留継続に向けたアメリカ政府の意志をさらに確固たるものにする」とした、アメリカの国務省のカービー報道官の発言は、こうした点から注目に値します。こうした中、アメリカは、テロや過激派との戦いを口実に、2001年、アフガニスタンを攻撃し、この国を占領しました。しかし、それから15年以上が経過した今も、アフガニスタンのテロは根絶されておらず、それどころか、この国の人々は、今なお情勢不安や暴力に晒されています。そのため、アフガニスタンの人々は、アメリカにとって大切なのは、テロ対策か、それとも、アフガニスタンでの軍事駐留を継続し、この国を自分たちの基地にすることか、という疑問を抱いています。いずれにせよ明らかなのは、アフガニスタンでのテロの継続は、アメリカの軍事駐留継続のための口実となり、それはこれまで以上に、アフガニスタンの虐げられた人々の怒りを増幅することになる、ということなのです。