慈愛の預言者、ムハンマド(8)
(last modified Mon, 10 Oct 2016 06:58:31 GMT )
10月 10, 2016 15:58 Asia/Tokyo
  • 慈愛の預言者、ムハンマド(8)

今日、イスラムと預言者の人生について研究している人の多くは、預言者の運動が世界に急速に広まり、預言者が成功した要因を探ろうとしています。

一人の指導者や監督の成功の秘訣は、人々の支持や注目を受け、人々に自分を正しく知ってもらうことにあります。イスラムの預言者ムハンマドは、自らを人々から切り離して考えたりはせず、自分と人々の間に境界を引かなかった点で、成功したと言えます。

神の預言者ムハンマドは、自らの目的を推進するために、決して正しい道を外れたりはせず、人々に対して常に誠実でした。また人々のために心を痛め、一部の人の逸脱や迷いに強く苦しみ、彼らを救うためには、どんなことでも行う覚悟でした。神は、コーラン第9章タウバ章悔悟、第128節で次のように語っています。

エ「間違いなく、あなた方の中から、預言者があなた方のもとにやって来た。彼にとってあなた方の苦しみは耐え難く、あなた方を必死で導こうとしている。また、敬虔な人間に対しては慈悲深く寛容である」

預言者ムハンマドは、曖昧なことを発言したりはせず、人々に対して、はっきりとした言葉で幸福の道を説いていました。預言者は、優しく親切で、美しく心地よい言葉を使っていました。このような原則は、彼の教えの成功に、根本的な役割を果たしました。預言者ムハンマドは、宗教の戒律を分かりやすく説き、教友たちに対しては、イスラムを難しいものとして示さないようにと勧告していました。

伝道者を、人々を導くためにイエメンに送ったとき、預言者はこの伝道者に言いました。

エ「あなたはイスラムを広めるために行くが、あなたの使命は人々を奨励することである。人々に、イスラムのよさを理解し、心から納得してイスラムを信じてもらえるようなことをしなさい」