西側の思想家が考える預言者ムハンマド(1)
10月 18, 2016 16:36 Asia/Tokyo
「預言者よ、我々は汝を、忠告や吉報を与える者、証言者として遣わした。また神の命により、汝を、神へといざなうともし火とした」 (コーラン第33章アル・アハザーブ章部族同盟、第44節と45節)
今夜のこの時間から、西側の思想家の視点から、イスラムの偉大なる預言者ムハンマドについて考える新番組をお送りします。明らかに、中立な立場の思想家であれば、ムハンマドのような偉大な人物の影響力を否定することはできません。なぜなら、この偉大な預言者の足跡は、人類の文明や文化の発展と道徳的な向上のあらゆる場所に見られるからです。イスラム教徒以外の思想家たちが、西側世界の道徳的な基盤にもとづいて、ムハンマドに関して判断を下したとしても、彼らの言葉の端々で、イスラムの預言者ムハンマドの、賞賛すべき、真の姿を垣間見ることができます。
初回の今夜は、ドイツの詩人、ゲーテの預言者に関する詩を見てみましょう。ゲーテは、イスラム教について知った後、「ムハンマドの旋律」というタイトルの詩を詠みました。この詩の中では、預言者の方向性と世界におけるイスラムの普及が注目されています。西側にさまざまな物質的思想が存在した中で、この詩人が預言者の人格や生き方に関心を持っていたことは、熟考に値します。ゲーテは、「ムハンマドの旋律」という詩の中で、イスラムの預言者を澄んだ泉になぞらえ、このように語っています。
その泉を見つめるがよい
山から湧き出る泉
何とみずみずしく澄み切っていることか
滴る水、輝く星
その先頭を進むことにより
全ての泉を伴っていく
その谷底の奥深く
この川の先に花々が育ち
緑が生命を湛える
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