国連が、バングラデシュにおけるミャンマーのイスラム教徒難民の状況について警告
10月 02, 2017 17:05 Asia/Tokyo
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ロヒンギャ族の難民
国連世界食糧計画のデイビッド・ビーズリー事務局長が、バングラデシュの難民キャンプにおけるミャンマーのロヒンギャ族のイスラム教徒の惨状について、警告を発しました。
AP通信によりますと、ビーズリー局長は1日日曜、「バングラデシュのキャンプにいるロヒンギャ族のイスラム教徒は、緊急支援を必要としており、国際社会は彼らを支援する必要がある。そうしなければ、人道上の悲劇が発生するだろう」と語っています。
また、「1日当たり、およそ50万人が食糧の提供を必要としており、バングラデシュが単独でこの責務を果たすことはできない」と述べました。

国連は8月29日、報告の中で、「今年の8月25日に始まった新たな暴力行為により、バングラデシュに避難したミャンマーのロヒンギャ族のイスラム教徒の数は、50万人以上に達しており、バングラデシュの仮設キャンプに滞在している彼らは、劣悪な状況に置かれている」としています。
ミャンマー西部ラカイン州での、ロヒンギャ族のイスラム教徒に対する同国の政府軍と過激派仏教徒の新たな攻撃により、これまでに6000人以上が死亡、8000人が負傷しています。

ラカイン州では、2012年からイスラム教徒に対する攻撃が行われています。
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