アメリカで、ホームレスの数が増加

アメリカに存在するホームレスの数が、２００８年の経済不況以来初めて増加に転じました。

ロシア・スプートニク通信によりますと、アメリカ政府の新たな調査の結果、同国では毎晩５０万人以上が路上で夜を明かしていることが明らかになっています。

特に、ニューヨークにおける今年のホームレスの数は、昨年に比べて４％増加しています。

また、シアトル、オークランド、ポートランド、サンディエゴといったアメリカ西海岸の複数の都市でも、ホームレスの数が増加しています。

この調査によれば、アメリカでホームレス状態に陥っている人々の多くは、政府から全く支援を受けていないとされています。

子供のいる家庭向けに適切な住居を斡旋する組織を立ち上げたある活動家は、「アメリカでは、貧困層と富裕層の間の収入格差が拡大しており、中流階級がなくなりつつある」と語りました。

カリフォルニア州ロサンゼルスのエリック・ガルセッティ市長も、「現在の危機の原因の１つは、安価な住居を提供するための政府の予算やホームレス対策が十分でないことにある」と述べています。