アメリカがISIS殲滅に向け、シリアとの合意を強調
3月 26, 2016 19:50 Asia/Tokyo
アメリカのケリー国務長官が、「アメリカはISISの殲滅に向け、早期にシリア大統領と合意に至るべきだ」と強調しました。
ベルギーのブリュッセルを訪問していたケリー国務長官は、25日金曜、CNNのインタビューで、「アメリカがシリアのアサド大統領と合意に至るのが早ければ早いほど、ISISを早く殲滅することができる」と語りました。
さらに、「どの国もISISを支持しておらず、ISISは孤立している。このため確信をもってISISは消滅すると断言できる」と述べました。
ケリー長官はEU本部のあるブリュッセルを訪問する前に、2日間、ロシアを訪問し、プーチン大統領やラブロフ外務大臣などロシアの政府高官とシリア問題について会談していました。
ロシアのリャブコフ外務次官は、「ケリー長官とロシアの政府関係者の会談で、両国はシリアでの停戦の継続と強化に関して大筋で合意した」と語りました。
ロシアとアメリカの合意により、シリアでの停戦は2月27日から始まり、シリア軍と反体制派はそれを守っています。
この停戦には、安保理のテログループのリストに入っているISISやヌスラ戦線などのテログループは含まれておらず、シリア軍とロシア空軍による攻撃は続いており、これらのグループは現在大きな被害を受けています。
リャブコフ外務次官はさらに、現在の協議で、アサド大統領の進退に関して協議しないことで合意したと発表しました。