アメリカ国務長官の北朝鮮訪問の中止
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アメリカ大統領は、就任期間中、常に、国内外で、自分は成功した支持率の高い大統領であるかのように見せようと努力しています。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
8月 25, 2018 19:36 Asia/Tokyo
  • トランプ大統領とポンペオ国務長官
    トランプ大統領とポンペオ国務長官

アメリカ大統領は、就任期間中、常に、国内外で、自分は成功した支持率の高い大統領であるかのように見せようと努力しています。

これに関するアメリカのトランプ大統領の行動のひとつは、朝鮮半島の核問題とミサイル問題を解決する目的で、北朝鮮のキムジョンウン朝鮮労働党委員長に対して、直接協議の提案を行ったことです。

トランプ大統領とキムジョンウン朝鮮労働党委員長の会談

 

6月12日に行われたこの会談の終了後、両国首脳は文書に署名しました。これによれば、北朝鮮は核兵器廃絶を、アメリカは北朝鮮の安全の保障を責務とすることになりました。一方で、予想されていたように、主にアメリカの責務不履行と、アメリカが北朝鮮に対して一方的に責務履行を強調したことから、このプロセスは現在深刻な問題に直面しています。

この中で、トランプ大統領は、24日金曜夜、朝鮮半島の核兵器廃絶のプロセスの進展が思わしくないことから、ポンペオ国務長官の北朝鮮訪問を中止しました。トランプ大統領はツイッターで次のようにツイートしました。

「ポンペオ国務長官に、この時期に北朝鮮を訪問しないよう求めた。私が思うに、朝鮮半島の核兵器廃絶は十分な形で進展していないからだ」

 

トランプ大統領

 

ポンペオ国務長官は、今週、4度目の北朝鮮訪問を行う予定でした。朝鮮半島の核兵器廃絶のプロセスが進展していないとするトランプ大統領の主張の一方で、北朝鮮はこのところ、核実験場の破壊などシンガポールの合意内容を実施していますが、他方、アメリカはこれまでこの合意に関して何の行動もとっていません。

核兵器関連の合意の実施を北朝鮮に続けさせる上での中国の重要な役割と、アメリカと中国の貿易戦争、近い将来に対する予想、これらもまた、ポンペオ国務長官の北朝鮮訪問が中止された主な理由でしょう。トランプ大統領はこれに関して、次のように語りました。

「中国が以前のように朝鮮半島の核兵器廃絶のプロセスを支援しているとは思えない」

トランプ大統領は、現在中国は、アメリカと北朝鮮の合意内容の進展における大きな障害だと主張しています。また、中国とアメリカの貿易上の対立が解消することで、北朝鮮との合意を実施することが容易になると考えています。さらに、ポンペオ国務長官は近いうちに北朝鮮訪問を行うことを求めているとして、「しかしそれは中国との貿易関係が変化した後のことだ」と語りました。

 

トランプ大統領とポンペオ国務長官

 

確かに中国は、北朝鮮と幅広い関係を有していることから、北朝鮮の政策に関して決定的な役割を有しています。しかし、中国をキム委員長との合意の実施が失敗する要因であるかのように見せかけるトランプ大統領の努力は、自分は潔白だとして、他者に責任を転嫁するある種の逃避でしかありません。

北朝鮮の政府関係者は、アメリカはシンガポールの合意の一部が実施されているのに対して、北朝鮮の要求を実施するうえで意味のある行動を取っておらず、逆に対北朝鮮制裁を延長し、北朝鮮に対する圧力強化政策を続けているとしています。この合意の実施は現在、ほぼ停止しています。トランプ大統領は北朝鮮の核兵器廃絶のような複雑なプロセスを安易な形で考えていると思われます。現在、トランプ大統領は外交政策の成果の一つが北朝鮮の核兵器廃絶であるかのように触れ回っていますが、この成果は現在、崩壊しつつあるのです。