国連人権高等弁務官、ロヒンギャ族へのミャンマーの犯罪行為の調査を求める
9月 10, 2018 20:13 Asia/Tokyo
国連のバチェレ人権高等弁務官が、ロヒンギャ族のイスラム教徒に対するミャンマー政府の犯罪行為の調査に関するプロセスの構築を求めました。
ロイター通信によりますと、バチェレ高等弁務官は、10日月曜、就任初の人権理事会の演説で、ミャンマーにおける虐殺や拷問などの責任者を法的に訴追するため、ロヒンギャ族に対する犯罪の証拠を収集する国際的なプロセスの構築を求めました。
また、「このプロセスは国際刑事裁判所の基本的な業務を補完するものだ」と述べました。
さらに、「私は国連人権理事会に対して、決議を採択し、承認のためにこれを国連総会に付託するよう求める」としました。
国連のロヒンギャ迫害問題を巡る国際調査団のダルスマン団長は最近、ミャンマー軍がロヒンギャ族の集団虐殺と民族浄化を目的とした侵害行為を実行したとしました。
また、「最高司令官を含む6人のミャンマー軍司令官は、ロヒンギャ族に対する最大の犯罪に関与したことにより、法に基づき訴追されるべきだ」と強調しました。
昨年8月25日から、ミャンマー西部ラカイン州で始まったロヒンギャ族のイスラム教徒に対する大規模な攻撃の中で、6千人以上が死亡、8千人が負傷しました。
また、100万人以上がバングラデシュへの避難を余儀なくされています。
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