ゴーン被告のレバノン逃亡が、日本の対仏・・レバノン関係に衝撃
日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告がレバノンに逃亡した問題が、フランス及びレバノンと日本との関係における重要な問題となっています。
ゴーン被告は、情報作戦の中で日本から秘密裏に出国し、トルコ・イスタンブールを経由してレバノンに入国しました。
ゴーン被告はレバノンに入国した際、「自分は、正義からではなく、不公正から逃れた」と語っています。
ゴーン被告が日本から逃亡した問題は、日本とレバノンの関係及び、日本とフランスの関係における重要課題となっています。
レバノン入国後にゴーン被告が同国のアウン大統領と会談した、との報道を受け、レバノン大統領府はこれを否定しました。
これ以前に、レバノン大統領府のメディア顧問は、メディアの取材に対し、この会談の実施を明らかにしていました。
レバノンの外交筋は2日木曜、「ゴーン氏をめぐる問題においては、日本の側の要求に対し、国際法に定められた条項に従い対処する」とし、「その一方でこの問題が二国間関係に影響しないようはからう」と表明しました。
その一方で、国際金融情報を発信するサイト・ブルームバーグは、日本の政府幹部関係者の話として、「日本は外交ルートを通じて、ゴーン被告問題に関してレバノン政府と協議中である」と報じました。
トルコの警察も、ゴーン氏逃亡問題に関する捜査開始を受け、これを助けたと見られるパイロット4人を含む7人を逮捕したことを明らかにしています。
トルコ内務省のある関係者は、「国境警察には、ゴーン氏名義ではトルコへの出入国の記録はない」としました。
フランス通信によりますと、フランス政府は「ゴーン氏がフランスに入国すれば、同氏の身柄を引き渡さない」と表明しています。
フランス外務省はこれに先立ち、在レバノン・ベイルート仏大使館に対し、ゴーン氏がどのように日本を出国し、フランスに帰国する準備を整えていたかに関する必要な情報の収集を命じています。
また、日本からの報道によれば、日本の警察は2日木曜、東京地検の命令により都内のゴーン氏の自宅を捜索しましたが、一方でICPO国際刑事警察機構がこの事件の捜査に介入する可能性が高まっています。
ゴーン被告はブラジル、フランス、レバノンの3カ国のパスポートを所持しています。
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