欧州議会がサウジに説明を要求 同国の人権状況をめぐり
欧州議会の議員らが、サウジアラビアに対し、同国での女性収監者の状況およびイエメンでの戦争犯罪に関して説明を求めました。
欧州議会は21日火曜夜、ベルギー・ブリュッセルで開催された、ジュベイル・サウジ外交担当国務相も出席する会合で、「サウジ政府が国内での言論の自由を約束する一方で、同国の刑事施設には多くの女性収監者が存在する」と表明しました。
サウジのアル・アラビーヤチャンネルは、この会議の模様を中継しました。
欧州議会はまた、サウジの刑事施設で女性を初め、収監者への拷問が行なわれていることについて、同国政府の説明を求めています。
この会議ではさらに、「サウジアラビアは公安かく乱と称する容疑で女性22人の身柄を拘束し、うち2人を独房に収監している」との報告がなされました。
サウジ政府は先ごろ、外国籍の19人を含む180人を処刑しました。
最近50の国際人権機関が、サウジで2018年5月以降、人権活動家の身柄拘束が続いていることに抗議し、同国での人権侵害状況の調査およびサウジ政府の行動監視を要求しました。
これらの機関はまた、拘留者の大半が女性であることを明らかにしています。
欧州議会はさらに、「サウジアラビアは、自身が攻撃した影響で内戦にまで発展したイエメンでの人道上の危機の責任を取らねばならない」としました。
サウジアラビアは、米国やアラブ首長国連邦、その他諸国の支援を得て、2015年3月からイエメンを攻撃し、全面的に封鎖しています。
この戦争で、イエメンではこれまでに1万6000人以上が死亡、数万人が負傷、ほか数百万人が住む家を失い、さらに、食料や医薬品の深刻な不足の事態が生じています。
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