NY州のデモで警官に突き倒された75歳男性、頭蓋骨骨折し歩けず
米ニューヨーク州バッファローでデモに参加中、警官に突き倒されて負傷した75歳の男性について、頭蓋骨を骨折し、歩行ができない状態になっていることが17日までに分かりました。
米CNNによりますと、男性の弁護士は15日月曜、CNNに向けた声明の中で「詳細を明かすことはできない」としつつ、男性の頭蓋骨が骨折していることを明かし、「まだ歩ける状態にはないが、疲れすぎない程度の短い会話を交わすことはできる。男性は自分へのあらゆる気遣いに感謝を示しているものの、依然として自分自身以外の問題に集中している」と述べました。
男性はCNNの取材を直接受けていませんが、弁護士を通じたメッセージで「私に注目する必要などないだろう。私以外に考えなくてはならない問題が山ほどある」と語りました。
弁護士が17日にCNNに明らかにしたところによれば、男性は回復に専念し、リハビリを続けているということです。
男性は今月4日、人種差別や警官の暴力に抗議するデモに参加した際、警官に突き倒されて重傷を負いました。当日の動画には、警官の隊列が男性に歩み寄り、そのうち2人が男性を押す様子が映っています。男性が頭から歩道に血を流すのを横目に、警官らはそばを通り過ぎ、中には男性のことを見下ろしている警官もいました。
地元警察は当初、男性がつまずいて転倒したとの声明を発表していましたが、後にこれを訂正し、男性を突き倒したとみられる警官2人を停職処分にして、問題に関する調査を開始しました。
当該の動画が拡散した際、トランプ大統領は男性が国内左派の反ファシズム運動「アンティファ」の参加者で、扇動のため、けがをするように「仕向けた可能性がある」とツイートしていました。
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