フランス24が、ギリシャ・モリア難民キャンプの恥ずべき惨状を報告
ギリシャ・レスボス島にあるモリア難民キャンプで先日、数件の火災が起きた後、収容されている難民たちの悲惨な状況は以前よりも悪化し、耐え難いものとなっています。
仏国際ニュース専門チャンネル・フランス24は、モリア難民キャンプについて、ギリシャのアテナから次のように報告しています:
「レスボス島では数百のテントが設営されているところだ。モリア難民キャンプでの火災後、これらのテントは居場所を失った数千人の難民の雨露をしのぐ場になる。このキャンプでは、収容能力以上の難民が割り当てられ、受け入れられていた。難民たちはこのキャンプで、非衛生的な状態の中暮らしている。12日土曜朝、収容者たちと警察の間で衝突が起きた。1万1000人の難民が、身を寄せる安全な場所のない状態で4日目の夜を迎えていた。彼らの状況は、より悪化していっている」
「難民たちの状況は悪化している。この問題や空腹は、4日屋根なしで過ごした難民たちの怒りをかきたてた。子どもらの叫び声は耐え難いものだ。家族は衛生的に望ましくない状態で暮らしている。彼らは道端に放り出され、水が手に入らない。12日朝、難民たちの怒りは頂点に達した。彼らは治安部隊に向けて石を投げた。治安部隊は、前日に新しい部隊と合流し、数台の放水車でしっかりと増強されていた。治安部隊は、難民たちを引き下がらせるため、完全武装し催涙ガスを携えて駐留している。治安部隊は、抗議する難民たちを解散させるため、催涙ガスを使用した。その惨状は、この数年の悪夢にさらに加えられた悪夢だった。このモリア難民キャンプという名の『恥ずべき難民キャンプ』での火災でこの4日間、状態はさらに悪化さえした。このキャンプの衛生状態は、以前から受け入れ難いものだった。このキャンプの子どもたちの一部は、これまでに寝具を見たことがない。なぜならこのキャンプの中で生まれ、地面に広げた一枚のショールや毛布の上で寝てきたからだ。モリア難民キャンプの現状は、実に耐え難いものだ」
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