核合意
核合意関連の決議2231の実施を検討する安保理会合が実施
-
核合意関連の決議2231の実施
米ニューヨークの現地時間で22日火曜、核合意関連の国連安保理決議2231の実施をめぐる、半年ごとの定例報告提出のための安保理会議がオンライン形式で開催されました。
カタール国営衛星通信アルジャジーラによりますと、核合意調整官であるボレルEU外務安全保障政策上級代表の代理として出席したEUのBjörn Olof Skoog 国連代表は、この会議において、アメリカの一方的な核合意離脱や、この合意に対するヨーロッパ諸国の責務不履行には触れず、「対イラン核合意に取って代わる合意は存在しない。諸問題を抱えながらもEUとイランの協力は継続されており、EUは、対イラン経済制裁解除を引き続き遵守している」と述べています。
また、イランに対し、自国の核活動の停止と、核合意内の責務の段階的な履行停止の決定を取り消すよう求めました。
対イラン核合意を締結したヨーロッパ側の相手国は、特に米国が2018年5月に一方的に合意から撤退した後に、核合意内の責務不履行を繰り返したことで、この合意を非常に困難な状況に陥れた形となっています。
EU代表はこの会議の席上で、「アメリカはもはや核合意の一員ではなく、この合意からの離脱後は核合意関連の諸活動に参加していない。このことから、対イラン国際制裁の自動的な実施プロセスを開始させることはできない」と語りました。
国連事務次長もまた、「一方的な対イラン独自制裁の再発動というアメリカの行動は、核合意や安保理決議2231に明記された目的に反している」と述べています。
この会合では、中国代表も核合意のすべての関係国が自らの責務を遵守する必要性を強調し、「対イラン核合意をめぐる再協議の提案は、危機解決に何の役割も果たさないだろう」と語りました。
また、「現時点における最も重要な責務は、アメリカが自らのやり方を修正し、前提条件なしで核合意に復帰することだ」と述べています。
さらに、ドイツ代表も演説の中で、同国として対イラン核合意存続の意向があることに触れた上で、「イランが最新鋭の遠心分離機を設置したことは、懸念すべきものだ」としました。
そして、イギリス代表も「わが国は核合意をしっかりと遵守している」と語っています。
フランス代表も演説で、「我々は、対イラン核合意維持に関して、極めて注意を要する重要な局面を迎えている」と述べました。
ロシア代表も、「イランに対するアメリカの行動は常軌を逸したものであり、国連はアメリカに敢然と対抗する勇気がない」とし、「アメリカはしきりに、対イラン最大限圧力行使政策こそが、すべての問題の解決のために可能な唯一の道であることを、他国に呑み込ませようとしているが、このような小細工はすべて失敗した」としています。
アメリカ代表は、イランに関するこれまでの主張を繰り返すとともに、「イランは、ミサイル計画に関する条項も網羅する包括的な合意締結のため、協議の席に着くべきだ」と主張しました。
トランプ現米大統領は2018年、イランが核合意内の責務を遵守していたにもかかわらず、一方的にこの合意から離脱し、イランに対する全面的な圧力行使に向けたキャンペーンを展開しましたが、これは失敗に終わっています。
イランはアメリカの核合意離脱から満1年を迎え、またこれによる経済的な影響の補填に向けたヨーロッパの提案策が奏功していないことを確認した上で、昨年5月8日、核合意に定められた自らの責務の一部の履行停止を発表しました。
イラン政府関係者はこれまでに何度も、核合意の相手側がその責務を完全に遵守した場合には、イラン側としてこの合意内の責務の完全実施に復帰することを強調しています。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj