コロナ危機を受け、米国で失業率とホームレスが増加
米国で新型コロナウイルスの感染拡大が激しくなるにつれ、同国での失業者やホームレスの人口が増加しています。
米国の新聞USAトゥデイによりますと、米サンフランシスコの要支援集団センターの専門家であるGraham Pruss氏は、「米国での新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くの米国人のホームレスの人々、特に非白人の人々で、職と自宅を失い車の中で夜を過ごしているケースが増加すると予想される」と述べました。
そして、「新型コロナウイルス感染症のパンデミックが到来する以前でさえ、数百万人もの人々は住む家を手にいれることに苦労していたが、今ではこのパンデミックが状況をさらに悪化させていいる」と語りました。
米国シアトル大学の法学准教授でホームレスの人々の人権プロジェクトのディレクターを務めるサラ・ランキン氏は、米国では車両内で生活し始める人々が増加しつつあると指摘しています。
ランキン氏は、非白人の人々が、車内で暮らす人々は、不均衡なかたちで非白人の人々により偏っているとし、その理由として、新型コロナウイルスのパンデミックが、特に米国の金銭面と住宅の安全という分野で、人種間の格差を激化させているからである、としました。
ホームレスを無くすための全国同盟 (National Alliance to End Homelessness)によりますと、アフリカ系米国人、多民族系アメリカ人、ヒスパニック系やラテンアメリカ系の米国人は、白人よりもホームレスになる可能性が高くなっています。
米国は現在、新型コロナウイルスへの感染者数と死亡者の数の両方で世界最多となっています。
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