OHCHRが、国連特別報告者がサウジにより殺害脅迫を受けたことを認める
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アニエス・カラマード国連特別報告者
OHCHR国連人権高等弁務官事務所は、サウジアラビア政府のある上級高官から殺害脅迫を受けたとしたアニエス・カラマード国連特別報告者の発言について、間違いがないことを認めました。
ロイター通信によりますと、国連人権高等弁務官事務所のルパート・コルビル報道官は24日水曜、「我々は、カラマード特別報告者に対する殺害脅迫についての情報詳細が正確であることを認める」と語りました。
サウジ政府に批判的だった同国のジャーナリスト・カショギ氏の殺害事件に関する調査を行うアニェス・カラマード国連特別報告者は、この事件を巡る調査を理由に、サウジアラビア政府から殺害脅迫を受けていることを明かにしました。
カラマード特別報告者は、イギリス発行ガーディアン紙のインタビューで、同僚らの表明を論拠として提示し、「サウジアラビアの政府高官らは昨年1月、スイス・ジュネーブにある国連の他の関係者も参加する会合にて、私に対し根拠のない非難を投げかけると共に、殺害すると脅迫した」と語りました。
また、「サウジの政府高官らは、私がカショギ氏の殺害事件をサウジに関連付けるためカタール政府から金銭を受け取っていると主張した」としました。
サウジのムハンマド皇太子に反対する立場を取ったジャマール・カショギ氏は、2018年10月2月、在トルコ・イスタンブールにあるサウジ領事館内で惨殺され、その遺体は細断のうえ処分されました。
サウジ政府はこの殺害事件から18日間に渡り沈黙し、事件を否定していましたが、トルコとCIA米中央情報局のそれぞれの報告では、カショギ氏の殺害がムハンマド皇太子の直接命令によって行われたことを確認したとしています。
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