スイス伝統の春祭りで、「雪だるま人形」が爆破
4月 21, 2021 17:57 Asia/Tokyo
スイスの雪に覆われた山道に架かる橋で20日火曜、チューリヒ伝統の春祭り「セクセロイテン(Sechselaeuten)」の儀式が行われ、薪の上に載せられた雪だるま形の巨大な人形が爆破されました。
フランス通信が20日火曜、報じたところによりますと、この雪だるまの人形は「ベーグ」と呼ばれ、火が付いてから短時間で吹き飛べば「素晴らしい夏」が訪れる吉兆とされています。
セクセロイテンの儀式は例年ではチューリヒ市中心部で実施され、ベーグを燃やす儀式はこの祭礼のヤマ場とされていますが、昨年は新型コロナウイルス流行の影響で中止され、今年もコロナ関連の規制で実施できない状態となっています。
その代わりにチューリヒから南に100キロ離れた山中へ人形は運ばれ、シェレネン峡谷の「悪魔の橋」に設置されました。
この橋は、1799年にナポレオン戦争でフランス軍とロシア軍の戦いが起きたことで知られています。
冬の悪魔を象徴するベーグは通常ほうきを持っていますが、今年は橋の名にちなんでピッチフォーク(三つまたの熊手)が持たされました。
薪に点火してから、花火が詰まったベーグの頭が吹き飛ぶまでにかかる時間で、どんな夏になるかを占うのが伝統で、今年は比較的早く12分57秒を記録しました。
ちなみに、歴代最短記録は熱波のさなかに行われた2003年の5分42秒となっています。
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