米西部で気候変動 干ばつが悪化
アメリカ西部のネバダ・アリゾナ両州の堺を流れるコロラド川に位置するミード湖で水位の低下がみられたことは、気候変動による激しい干ばつの影響が特に同国西部に現れていることを示しています。
米CNNは報道で、「今年末に米政府が、国内南西部を流れるコロラド川流域での水不足を初めて宣言せざるを得なくなるのは確実だろう」と伝えています。
この報道によれば、気候変動地図は、アメリカ全土の4分の1が「例年にない干ばつ」の状況にあることを示しており、この事実により同国で10年続く干ばつのひどい有様がうかがわれます。
今やアメリカ西部では、今まで以上の制限が含まれたうえ、最も貴重となる天然資源の一部をめぐって農業従事者と政府の間の新たな対立を引き起こす、給水割当制が提示される可能性があることが伝えられています。
アメリカ最大の貯水池は急速に干上がっており、ミード湖での干ばつの危機を示す統計は衝撃的です。同国人口の4分の1にあたる人々は現在、酷暑の影響を受けており、気候変動はこの状況をさらに悪化させています。
アメリカの干ばつは、最初に農業従事者に影響を与えることになります。また都市部についても、警告となるような兆候が見られています。同国カリフォルニア州サンフランシスコでは、住民に対して2019年比での15%の節水が要請されました。
現在の状況は、2000年の出来事に起因しています。この年アメリカ西部は、学者らが「大干ばつ」と呼ぶ、気候変動における自然サイクルと人為的影響が組み合わさったことが原因の、過去1200年において2度目となる最悪の干ばつ期間に突入しました。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj