OPECによる増産も、原油価格は引き続き上昇か
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世界有数のエネルギー取引会社であるヴィトールグループが、石油輸出国機構(OPEC​)加盟国とロシアなど非加盟国で構成する「OPECプラス」がどのような決断を下しても、世界の原油需要の一部しか確保されないと思われる。これゆえ、原油価格はさらに上昇する」との予測を示しました。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
7月 05, 2021 18:06 Asia/Tokyo

世界有数のエネルギー取引会社であるヴィトールグループが、石油輸出国機構(OPEC​)加盟国とロシアなど非加盟国で構成する「OPECプラス」がどのような決断を下しても、世界の原油需要の一部しか確保されないと思われる。これゆえ、原油価格はさらに上昇する」との予測を示しました。

アメリカの国際金融情報サイト・ブルームバーグによりますと、ヴィトール社はこれまでどおり、OPECプラスによる石油増産では世界の原油需要を満たしきれない、との見解を示しています。

OPECとそれ以外の産油国は、来年末までの増産の可能性と石油供給契約の延長に関する合意をめぐり、行き詰まりに陥っています。

こうした中、これらの国の多くは、今年の残りの期間中における日量40万バレルの石油生産の増量に同意していますが、UAEアラブ首長国連邦は自国の生産割り当て量の増加を要求し交渉を中断しました。

ヴィトール社は、オランダとスイスに本社を置く多国籍企業であり、エネルギーと商品の生産・交易に従事しています。

同社の2011年の収益は2970億ドルで、同社所属のタンカーは今年すでに4億トン以上の石油を輸送しています。

各経済大国がコロナ危機から抜け出し、燃料需要が復活しつつあることから、原油価格は年初に比べて50パーセント上昇しました。

OPECのデータによりますと、世界の石油備蓄量は中程度のレベルにまで低下しており、特に米国の石油生産量が少ないために日々減少しています。

OPECプラスの各国閣僚は5日月曜、協議を継続します。

 

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