米フロリダ集合住宅崩落の死者が86人に 依然43人不明
米フロリダ州サーフサイドの集合住宅崩落で確認された死者が、10日朝までに86人となりました。
米CNNによりmすと、地元マイアミデード郡のトップ、ダニエラ・レビン・カバ氏は記者会見で、これまでに211人の所在が確認される一方、43人が依然行方不明とみられると発表しました。
建物の一部は先月24日に崩落し、今月4日に残存部分も解体されました。死者は5日の時点で28人と発表されていましたが、解体作業後に捜索活動が加速しました。
郡警察は10日、新たに10人の遺体の身元が判明したとして、26~87歳の8人の名前を公表しました。5歳児を含む2人の名前は、遺族の意向により公表を控えました。
レビン・カバ氏によれば、捜索チームは10日午前、雷のため作業を中断したものの、1時間以内に再開して、降り続く雨の中、終日作業を続けるというということです。
郡消防当局の責任者は、捜索活動の完了まで14~21日との見通しを示しました。
崩落原因の解明に向け、専門家らはこの建物とほぼ同じ構造とされるもう1棟の状態を詳しく調べています。この棟の住民はすでに退避しています。
サーフサイドのバーケット市長は、近隣の集合住宅の住民らにも建物の安全性を確認するためのチェックリストを配ったと述べました。
マイアミデード郡裁判所のビルは、専門家の調査で複数の階に安全上の問題があると指摘され、修繕工事が完了するまで16階以上を閉鎖するよう勧告を受けました。カバ氏らはこれを受け、全職員がただちに在宅勤務へ移行するよう指示を出しました。
同郡の都市ノースマイアミビーチでは今月初め、築50年近い集合住宅の構造や電気周りに問題があるとして、住民が退避を求められていました。
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