英、北アイルランド分離支持派が増加
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イギリスと北アイルランドの国旗
イギリスで発表された複数の報告から、英からの北アイルランドの分離独立および、アイルランドへの統合を支持する人々の数が増加していることが判明しました。
IRIB通信が英ロンドンから報じたところによりますと、英国北アイルランド出身のカトリック系民族主義政党シン・フェイン党のジェリー・アダムズ前党首は、複数のメディアのインタビューで、「イギリスからの北アイルランドの分離の是非を問う住民投票が、今後3年以内に実施される可能性がある」と述べています。
こうした中、すでに発表されている世論調査では、北アイルランド住民全体の42%が現在すでに、アイルランド共和国への統合を希望しており、一方でこれに関して決めかねているとした人も10%近く存在することがわかっています。
しかし、住民投票の支持者らは、イギリスのEU離脱前よりも、英からの分離・アイルランドへの統合を支持する人の数が激増した、との見解を示しています。
北アイルランドの英からの分離を支持する人々は、イギリスがEUを離脱したことから、同地域のアイルランド共和国への統合により自らの利益がより確保されうる、と考えています。
英からの分離・アイルランドへの統合を支持する人は、2つのアイルランドはひとつの国であり、統合されるべきと考えています。
北アイルランドおよびスコットランドの分離を支持する人々が増加していることは、今やイギリス政府にとって根本的な問題と化しており、英政府はこれらの地域に寄り多くの利権を与えることで、英連邦に残留するよう説得を試み、また彼らの意識を分離志向をそらそうとしています。
北アイルランドは現在も、イギリスとEUを結ぶ唯一の陸路としての存在にあり、イギリスのEU離脱プロセスで同国がEUとの間に抱えていた根本的な問題の1つとなっていました。
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