世界のサンゴ礁に及ぶ気候変動の影響
9月 20, 2021 17:41 Asia/Tokyo
最新の調査で、世界に広がるサンゴ礁は1950年以降、地球温暖化、水産資源の乱獲、海水汚染、自然環境の破壊などの影響により、半減したことが分かりました。
英ガーディアン紙によりますと、87カ国1万4705カ所のサンゴ礁が調査された結果、1990年代中ごろから漁獲量を維持し減らさないようにする動きが飛躍的に増えたことは、サンゴ礁の状態を悪化させる原因となりました。
月刊誌「One Earth」に発表されたこの研究では、サンゴ礁の多様性は以前と比べて60%にまで減少し、面積もおよそ半分になったとされています。
研究者らは、「この減少は、将来の食料安全保障の拡大実現に対する懸念を生み出している」と述べています。
一方、サンゴ礁の3582カ所に関する1957年から2007年の間のデータを調査した研究でも、専門家らはこの世界的傾向が確実に今後も続くとしています。
サンゴ礁は、魚を主な動物性タンパクの摂取源とする、島嶼部住民を中心とした世界中の数百万人にとって、重要な食糧獲得の資源となっています。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj