英仏海峡で移民乗るボートが沈没 31人死亡・1人不明
11月 25, 2021 21:45 Asia/Tokyo
フランス北部カレー沖の英仏海峡で24日、移民らを乗せたボートが転覆・沈没し、フランスのダルマナン内相によると、移民少なくとも31人が死亡しました。
米CNNによりますと、ダルマナン氏は、死者には女性5人と少女1人が含まれているほか、2人が救出され、1人が今も行方不明だとしています。
同氏は、フランスが人権分野で失った面子を取り繕うため、「密航業者を頼みに出国したこれらの人々の命が海で失われるのを目にするのは、フランス、欧州、さらに人類にとってのひとつの悲劇である」と述べました。
フランスのマクロン大統領と英国のジョンソン首相は恐ろしい惨事だとの認識を示し、遺族に弔意を示しました。
また、フランスのカステックス首相は今回の事案を「悲劇」と形容し、「私の思いは多数の不明者や負傷者、苦境や窮状につけ込む犯罪的な密航業者の犠牲となった人々と共にある」とツイートしました。
英国のジョンソン首相も「衝撃を受けがくぜんとしている。海上で人命が失われたことに深い悲しみを覚える」と述べ、犠牲者や遺族に弔意を示し、さらに、今回の惨事はこうした形で英仏海峡を渡るのがいかに危険か、密航業者のビジネスモデルを破壊する取り組みの強化がいかに重要かを示しているとも述べました。
一方、この件に関してフランスのNGO「l'Auberge des Migrants(移民の避難所)」は、「密航業者を非難することは、フランスやイギリスの政府関係者の責任をうやむやにする目的でしかない」と述べています。
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