米とメキシコの国境壁が、環境上の悲劇の原因に
(last modified Sun, 01 May 2022 11:14:51 GMT )
May 01, 2022 20:14 Asia/Tokyo

トランプ前米大統領がアメリカとメキシコの国境地帯に建設した壁は、移民の越境を阻止できず、かえって地域の自然環境や野生動物の生息に大きな弊害をもたらしています。

アメリカの新聞ニューヨーカーは、トランプ氏が2016年の大統領選挙運動の中で「壁を建設しろ」という、3つの単語からなる文書を強調していた、と報じています。

トランプ氏は選挙運動の中で、国境壁の建設計画の費用をメキシコが支払うべきだとしていました。

しかし、大統領就任後は実現性がより高いと思われる別の予算源を模索したものの、米議会は2年間に渡りその資金の提供を回避していました。

この争いは、米史上最長の政府機関閉鎖を招きました。トランプ氏はそのあと、米南部国境地域で国家緊急事態宣言を発令し、これにより、メキシコとの国境壁の建設費を米国防総省の予算から確保することを許されました。

最終的に、トランプ政権はメキシコとの国境全体の4分の1に当たる450マイル(約724km)に及ぶ壁を建設することに成功しました。壁の建設作業は、現職のバイデン大統領の就任(宣誓)式まで継続されました。

このプロジェクトは、地域の動植物の生命を危険に晒しています。このプロジェクトにおいて調査される必要がある問題は、国境検問所です。この壁により野生動物の移動はほぼ阻止されますが、人々の通過を妨げているようには見えません。

 


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