IEAが、石油危機の勃発に関して警告
ファティ・ビロルIEA国際エネルギー機関事務局長が、「特にヨーロッパにとって、燃料価格の高騰および供給問題により、1970年代の石油危機よりはるかに大きな危機が待ち受けている」として警告しました。
1973年の石油危機においては、OPEC石油輸出国機構に加盟するアラブ諸国が、いわゆる「第4次中東戦争(ヨム・キプール戦争)」において、シオニスト政権イスラエルを支援する国々を罰するため、これらの諸国への石油禁輸を決定しました。
OPECは、イスラエルへの禁輸制裁と同時にアメリカとオランダのみに対して原油輸出を禁じましたが、原油供給が30%減ったことから、当時では前代未聞の世界的なインフレと経済不況が発生し、この減少は1980年代初頭まで続きました。
原油価格はこの数ヶ月間、ロシア・ウクライナ戦争の影響および新型コロナウイルスの相対的な制御の影響により、上昇しています。
この期間中、産油量はほぼ安定していましたが、原油の需要は増加しました。
イルナー通信によりますと、ビロルIEA事務局長は、価格の上昇と供給面での問題といった現状から、ヨーロッパは今夏には各種燃料供給の問題に遭遇するだろう、として警告しています。
現在、燃料価格は最高値水準での上昇が続いています。
ビロル事務局長はまた、「欧米での夏の到来と電力消費量の増加に伴い、燃料需要が増加し、この地域では特にディーゼル、ガソリン、灯油の供給に問題が生じる可能性がある」と強調しています。
さらに、英国、米国、ノルウェーなどの特定の産油国と原油消費国をまとめる組織であるIEA事務局長は、夏の原油市場は非常に緊迫化すると述べました。
そして、欧州諸国の石油供給問題に対する脆弱性を説明し、これらの国々が原油だけでなく、原油関連製品や原油から精製された製品の輸入にも依存していると語っています。

