EU上級代表、「核合意完全実施への復帰の唯一の道は外交」

EU欧州連合のジョゼップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表がテヘラン訪問を間近に控えて、「核合意完全実施に復帰する唯一の道は外交だ｣と強調しました。

ファールス通信によりますと、対イラン核合意の調整官を務めるボレル氏は、アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相に加え、そのほかのイラン当局の関係者らと会談することになっています。

第13期イラン政権が昨年8月に発足して以来、ボレル氏のテヘラン訪問はこれが初めてとなります。

なお、これに先立ち、欧州対外行動庁のエンリケ・モラ事務次長がテヘランを訪問しています。

ハティーブザーデ・イラン外務省報道官は、「イラン・EU間で進行中の一連の協議の枠組みとして実施される今回の訪問では、両者間の関係のほか、地域・国際問題の一部、そして制裁解除を目指すオーストリア・ウィーン協議の最新状況をめぐる議論・意見交換が行われるだろう」と語りました。

アミールアブドッラーヒヤーン外相は今月23日、テヘランを訪問していたラブロフ・ロシア外相との共同記者会見で、「我々は近いうちにウィーン協議が再開されるよう希望する。イラン外務省は一連の計画を課題に据えており、アメリカ側が現実的になることで近い将来、合意の最終地点に到達できるよう望んでいる｣と表明しています。

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