3月 17, 2024 15:14 Asia/Tokyo
  • 西側メディアが流した3万8000のイランに関する嘘
    西側メディアが流した3万8000のイランに関する嘘

最近、イランで出版された『<女性、生命、自由>の虚偽』という書籍は、2022年に西側の支援によりイランで起きた騒乱事件に関する反イラン虚言にスポットを当て、西側諸国の反イラン5大メディアがわずか46日間の間に流した3万8000以上の虚偽を検証しています。

書籍『<女性、生命、自由>の虚偽』

 

イランに反対する複数の西側諸国は2022年に総合的な対イラン複合戦争を計画しており、経済問題を口実にして大学をターゲットに開始されることになっていました。その計画が実行されようとしていた矢先、同年9月にイラン人女性マフサー・アミーニーさんが警察の拘留中に心臓発作で死亡したことをうけ、計画は当初より早めて行われる形となりました。

 

対イランキャンペーンの主要人物の一人、米VOA(ボイス・オブ・アメリカ)職員マスィーフ・アリーネジャード

 

米国が後押しする反イラン運動は、この女性が警察の暴力により殺害されたという噂を広めると同時に、世論を扇動して、イラン国民と当局を対立させるために大規模な虚偽を広めました。イラン・イスラム共和国体制が終焉を迎えたと見たこの妄想的な潮流は、イラン最高指導者のハーメネイー師の病気説や体制責任者の西側への亡命といった嘘を拡散したほか、昔の画像や動画の公開、一つの動画を複数の異なる都市、あるいは複数の日付のものとして拡散するなどし、抗議活動を拡大させようと試みました。さらには著名人、学生、ジャーナリストの大量逮捕や収監者への拷問といった嘘も、イランに敵対するメディアで大きく流布されました。

世論の扇動や攻撃の激化のためにアメリカと西側諸国が「動員」していた国内外の勢力に加えて、問題を扇動する著名人も必要とされました。こうした著名人の中には、すでに海外に在住し、反イラン運動への忠誠を誓っていた人物、イラン国内に滞在しながら反イラン運動に関与した人物、また西側を満足させることに注力していた人物などがいました。

これらの勢力はこのようにして、イランの国民と体制に打撃を与えることで、欧米諸国に滞在する手はずを整えようとしていました。その間、反革命メディアの圧力を受けてSNS上で反応せざるを得なくなった人物も多く、数カ月後に暴動が沈静化した後もイランでの活動をやめた者もいました。今回、ハミードレザー・タージー氏によって執筆された『<女性、生命、自由>の虚偽』では、様々な報告が検証対象になっています。

クルド系イラン人で同国の宗教的少数派(スンニー派)だったマフサー・アミーニーさんの死は、アメリカと西側の指導者たちに騒乱開始に必要なすべての便宜を提供した形となりました。

この間、植民地支配の経歴を持つ国々に属するペルシア語メディアと衛星チャンネルは昼夜を問わず活動し、これまで以上に活発だったといえます。その例として、これまで反イランでありながら表面上は中立を装っていたBBCペルシャ語は、その仮面を脱ぎ捨てイラン国民に刃を向けました。

イランでの騒乱が最高潮に達する中、反イラン5大メディア(イギリス政府系のBBCペルシア語、サウジ・イスラエル政府系のイラン・インターナショナル、アメリカ政府系のボイス・オブ・アメリカおよびラジオ・ファルダー、英・イスラエル政府系列のマノト)は、暴動の最中の2022年9月14日から10月31日の46日間にかけて、3万8000件もの虚偽を報じていたことが調査で判明しました。

 

一部の西側政治家によるイラン騒乱への同調

 

『<女性、生命、自由>の虚偽』は、西側の覇権主義政府のメディアが2022年の騒乱で国民の信頼と人々の平穏の破壊、つまりはイラン国民の団結に打撃を与える目的で使用した嘘や主張を振り返ったものです。

 

暴徒らによって街路や高速が閉鎖

 

この書籍の最初の章では、西側諸国と連携した運動が喧伝した「体制による殺害」を扱っています。暴動によりイラン国内各地で死亡したすべての人は、「イラン政府により殺害された」とされたのです。

 

暴徒らが銀行やモスクなどの公共施設を破壊

 

彼らにとっては、人目を惹く若い女性が重要だったのです。それは、「女性、生命、自由」という偽のスローガンと合致していたからです。一方、事故や乱闘などの理由で命を落とした人や、自殺した少年少女も警察や政府機関による犠牲者とされました。それ以上に驚くべきは、まだ生きている人までもが死者として扱われたことです。他にもテロリストや凶悪犯により殺された人々も警察やイラン現政権によって殺されたとされました。

 

「女性、生命、自由」運動を支持する暴徒らに破壊された2つのATM

 

 

 


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