慈愛の預言者、ムハンマド(12)
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慈愛の預言者、ムハンマド
イスラムの預言者ムハンマドの使命において重要な問題のひとつに、イスラム教徒の間に和平を確立し、社会的な結びつきを作り出すというものがありました。
実際、偉大なる人間に対しては、常に、人々の心を近づけ、社会的な結びつきを作り出すことが求められています。聖典コーランでは、敬虔な人々の精神的な結びつきの枠組みが、最高のレベル、つまり同胞愛として提起されています。イスラム教徒の間に対立や憎しみが生まれたときには、すべてのイスラム教徒に対し、可能な限り、そうした憎しみを解消し、彼らの間に和平を確立するために努力することが義務付けられています。神はこれについて、コーラン第49章アル・ホジョラート章私室、第10節で次のように語っています。
「まことに敬虔な人々は互いに兄弟である。そこで、常に兄弟たちの間を平和に保ち、神を畏れ、敬虔であり続けなさい。神の慈悲に授かれるように」
イスラムの預言者ムハンマドは、その生涯を通じて、誰よりも、信仰を持つ兄弟たちの間にل平和を確立しようと努め、この道において、いかなる努力も惜しみませんでした。明らかに、憎しみ、嫉妬、敵対といった感情は、人々の精神に悪影響を及ぼし、その活動や独創性を妨げます。憎しみを抱く人間に、建設的な思考を期待することはできません。対立や敵対は、社会生活から思いやりや安心を奪い、その良さを消し去ってしまいます。
イスラムの預言者ムハンマドは、このように語っています。
「人間の行動の中で、礼拝、人々の改革、美徳以上に優れたものはない」
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