ペルシャ語ことわざ散歩(122)「自分で食べるわけでも、人に与えるでもなく腐らせて犬に与える」
6月 30, 2022 14:30 Asia/Tokyo
皆様こんにちは。このシリーズでは、イランで実際に使われているペルシャ語の生きたことわざや慣用句、言い回しなどを毎回1つずつご紹介してまいります。
今回ご紹介することわざは、「自分で食べるわけでも、人に与えるでもなく腐らせて犬に与える」です。
ペルシャ語での読み方は、Na khod khorad,na kasi dehad, gande konad be sag dehadとなります。
このことわざはまさに読んで字のごとく、金銭や物品などを惜しいからと使わずにただしまっておき、結局は使うチャンスを失ってしまったり、人に譲る、あるいは処分しなければならなくなった、などという状態を意味します。
例えば、貯金することはある一面で非常に大切で有益ではあるものの、使うべきときに使わず、貯金そのものに快感を覚えるようになり、貯金が増えることを楽しんでいた最中に、貯金していた人がこの世での命を終えてしまった、という話は、一度は耳にされたことがあるのではないでしょうか。
ほかにも、素敵な食器を買ったものの、もったいなくて使えないとただしまっておいたら、引越しの際に落として割ってしまい、使わずじまいに終わったり、上等な食材を手に入れたものの使うチャンスを逃して賞味期限切れになり、捨てざるを得なくなったなどという話はよく聞かれます。
金銭でも物品でも、または人材でも無駄遣いはいけませんが、ここぞというときに、本当にチャンスが訪れたならば思い切って使い、起用し、宝の持ち腐れにならないよう生かしたいものですね。それではまた。
タグ

