イラン料理;アーブグーシュト(ジャガイモと豆のトマト煮込み)
今回は、イランの伝統料理「アーブグーシュト」をご紹介しましょう。
アーブグーシュトは、イラン全土で作られている料理ですが、各地域によって、材料などが少しずつ異なり、呼び名も違っています。
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【アーブグーシュトのレシピ(5~6人分)】
<材料>
・骨付き羊肉(モモ肉) ・・・750g
・玉ねぎ ・・・1個
・ひよこ豆、白インゲン豆・・・2カップ(数時間、水に浸しておく)
※白インゲン豆の代わりに、他に好きな豆でも可
・じゃが芋 ・・・5個
・トマトペースト ・・・大さじ3杯
・乾燥ライム ・・・3個(なければ、レモン汁)
・ターメリック ・・・小さじ1~2杯
・シナモン ・・・少々
・塩 ・・・少々
・コショウ ・・・少々
<作り方>
①ひとくち大に切った肉と、玉ねぎ、豆類、2リットルの水を鍋に入れ、火にかけます。沸騰したら火を弱めて、3時間ほど煮ます。
②2時間経った頃に、乾燥ライム、ターメリック、トマトペースト、塩コショウを加えます。(乾燥ライムがなければ、最後にレモン汁を入れてください)
③水が1リットルくらいになるまで、火加減を調節しながら煮ます。これで、アーブグーシュトの出来上がりです。
※アーブグーシュトは、壷煮込み料理です。まだグツグツ煮え立っているアーブグーシュトが入った壷が食卓に登場すると、ワクワクします。食べ方も決まっていて、
①まず、熱々の壷の中からスープだけ別の容器に取り分け、細かくちぎったナン(サンギャッキと呼ばれる、石の上で焼いたナン)を浸して食べます。
②スープに浸したナンを食べ終わったら、壷の中の豆や肉、じゃが芋などの具を同じ容器に入れて潰し、ナンと一緒に食べます。
※具とスープを分けて食べない場合は、スープと具の上に、粉末のシナモンを振り掛けて召し上がれ。アーブグーシュトを食べる際には、ナン、生の玉ねぎ、ミントやニラ、イタリアンパセリ、香菜などのハーブ類、ピクルス、塩コショウが添えられます。
※アーブグーシュトに、ニラ、パセリなどを含むハーブ類500gを加えたものは、「ボズバーシュ」と呼ばれています。イランの一部地域では、豆の代わりに米を用いるところもあり、米のアーブグーシュトとして知られています。また冬季には、マルメロを細かく切って、加える地域もあります。
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