May 24, 2017 14:40 Asia/Tokyo

今週の金曜広場もお楽しみください。

福本: 

イランを初めとするイスラム諸国はちょうどラマザーン・断食月に入るところですね。これからは夏至に向かってだんだん一日の日照時間が長くなっていく時期ですから、一日の断食時間もそれに伴って、徐々に長くなっていきます。今年のラマザーン月もなかなかの苦行になりそうですが。

山口: 

そうですね。特にここ数年は、地球温暖化のせいでしょうか。世界的に夏の気温も相当に上がって、通常の体調管理ですら大変ですよね。熱中症の問題もクローズアップされていますが、その上に断食と言うのは相当の宗教心がなければ難しいことだと思います。ですけれど、イスラムには融通の利く面もありまして、絶対ではないんですね。1人1人が自分の体調や健康面と相談しながらできる範囲ですればよいことになっていまして、なんらかの理由で断食ができない場合は、貧しい人何人かに食事を振舞うなど、代替手段もあるとか。それから、断食という宗教行為により、社会のモラルも引き締まる効果があるそうです。やはり、断食は神様が定めただけあって、人間社会に必要なものなのかもしれません。

 

す。

●リスナーより

「今日の言葉」で述べられた、「何事も真剣に、全力で」ということは、宗教に限らず、人間の活動のすべてにおいて、たいへん重要な価値観であると思います。イスラムだから、日本人だから、ということではなく、どんなときもこの価値観、考え方をもってプラス思考で生きていきたいものですね。また、「イランの食文化」は最終回とのことですね。イランの伝統的な食習慣には、科学的にその健康への有用性が裏付けられているものが多くあるとのこと、放送でよく承知しました。最終回とは残念ですが、インターネット版でさかのぼって拝聴しようと思います。これまで番組の制作、ありがとうございました。今後ともすてきな番組を日本まで届けてください。

 

●ラジオより

福本:

S・Yさん、ありがとうございます。番組へのコメント、嬉しく拝見しました。「今日の言葉」については、山口アナが担当しているコーナーで、預言者ムハンマドやイマームたちが残した格言の数々を日替わりでご紹介しています。どれも「なるほど」と頷いてしまう内容ばかりで、本当にSさんのおっしゃる通りだと思います。せっかくですので、コーナーを担当している山口アナからも、リスナーの皆様に一言いただけますか?

 

山口: 

はい、私もいつもこのコーナーの収録のために、それぞれの偉人の言葉を朗読するとき、本当にそのたびになるほどと考えさせられています。宗教や時代の違いこそあれど、過去の偉人たちの残した名言は、現代にも、そして国境を越えて通用するものがあると思います。これからも、沢山の偉人の言葉をご紹介していくことになると思いますが、決して堅苦しいものではなく、是非リスナーの皆様の今後にも役立つようなコーナーになりますことを願っております。 

福本:

そして、Sさんが取り上げて下さったもう1本の番組、「イランの食文化」は、私と鈴木悦子アナが毎回担当していたのですが、約一年に渡ってお送りしました。番組を通して、それまでうろ覚えだったイラン料理のレシピを再確認したり、伝統的なイランの食文化というものを再認識したり、私自身、なかなかためになる楽しい番組でした。ところで、山口さんがお好きなイラン料理は何ですか?

山口: 

はい、私の一番好きなイラン料理は、ゴルメサブズィ、つまり野菜と肉と赤インゲンを一緒に煮込んだものをライスと一緒に食べるもので、イランの定番料理の1つです。そして特に、レモンの酸っぱさと胡椒の辛さを少々多めに聞かせた南国風のバンダリーと呼ばれる風味のものが好きです。これは、以前にイラン南西部のデズフールという町の出身だった知り合いが作ってくれて覚えたのですが、テヘラン風の味付けでは出てこない独特の風味に、本当に舌鼓を打ったと言う感じでした。でもこれは本当に氷山の一角でして、イランにはまだまだおいしいものが沢山あります。 

福本: 

本当、同感です。       

 

●リスナーより

テヘラン市内では日本茶は手に入りますか?

 

●ラジオより

福本:

日本茶、手に入りますよね?それから広い意味でグリーンティーということでしたら、メイド イン イランの緑茶も販売されていますよね。

山口: 

そうですね、最近はティーバッグ入りのグリーンティーも販売されていますし、イラン人の間でも緑茶が健康にいいことが知られてきているようです。ですが、イラン産の緑茶といえばやはり、カスピ海に面したギーラーン州の町ラーヒジャーンのものが一番有名ではないでしょうか。私も、イランで緑茶を飲むときはこのカスピ海地方原産の緑茶をいつも飲んでいます。主人の親戚にカスピ海沿岸の出身の人がいますので、買ってきてもらうこともしばしばです。

福本:

鈴木アナが職場で振舞ってくれるお茶もラーヒジャーンの紅茶や緑茶ですよね。そう言えば、私が住んでいるアパートの大家さんは日本製の緑茶がお気に入りなんです。ですから、日本に一時帰国したときの大家さんへの御土産は日本茶なんですよ。

 

●リスナーより

お国では、樹木の花粉の飛散による花粉症で困るという現象はないのでしょうか。私の家のまわりには杉や桧の林がたくさんありますが、私はそんな症状にかかったことは一度もありません。現代人は食物や周囲の環境のせいで体力が脆弱になってしまっているからなのでしょうか。私は少年期を、あの太平洋戦争のときにすごしているので、案外粗食に耐えて体力ができているのかもしれません。

 

●ラジオより

福本:

N・Kさん、いつもお便りありがとうございます。花粉症、ですか。日本では天気予報の折に「本日の花粉の飛散予想」といったコーナーが設けられているほどで、毎年、春先からたいへんな思いをなさっている方も多いですよね。テヘランでも、春に花粉が飛散しそうな樹木は結構あるように思うのですが、山口さんの周囲ではいかがですか。花粉症らしき方ってご覧になりますか?

山口:

確か、ペルシャ語では花粉症は春のアレルギーと言われていたと思います。ちょうど春先に色々な花が咲いて、花粉が飛び散る季節であることから来ているのだと思います。ただ、特にテヘランでは花粉症の方にはお目にかかったことはないですし、私もイランに来てからはありません。日本ではもうだいぶ前にひどい花粉症になって、目と鼻のかゆみに悩まされたことはあります。イランでは、気候風土や土地柄からして、花粉症よりは砂塵の被害、それからテヘランではやはり光化学スモッグによる目や喉の痛みのほうが目立っているような気がしますね。

福本:

そう言えば、いっとき、夫の姪っ子がこの症状で悩まされていたんですね。姪はカスピ海沿岸地方にお嫁に行ったのですが、テヘランに帰ってくるたびに、アレルギー症状が出るんだそうです。結局花粉症ではなくて、テヘランの大気汚染が原因らしくて、でも症状が花粉症そっくりで。ティッシュが手放せないって困っていました。お薬で抑えていたようなのですが、今はテヘランも風が吹き渡る季節になって、症状は落ち着いているようです。 山口さんもこちらでは花粉症の症状が出なくて良かったですね。

 

日本では、もうそろそろ梅雨入り間近といったところもあるのでしょうか。皆様どうぞお体に気を付けてお過ごし下さい。