11月 16, 2017 22:31 Asia/Tokyo

北川:テヘランも寒くなりましたね。先日は日中でも一ケタ台になり、また標高3000メートル級の山の上には雪も積もるという状況ですが、ご自宅ではもう暖房など入れていますか?

中村:もちろんです。といっても、日中は日が照ってあたたかくなるので、その時はスイッチを切って、夕方になって肌寒くなってからまた、入れています。

北川:あと、寒くなったからか、せきをしている人が増えたような気がします。かくいう私も休暇中の日本で、高熱が出るつらい風邪を引いてしまい、ほとんど治っているんですが、鼻炎だけはしつこく残っています。アナウンサーという立場上、風邪ひくと大変です。中村アナは風邪の予防をする上で、何か対策を講じていますか。

中村:予防はあまり考えていませんが、風邪をひいたかな、というときにはビタミンCをたくさん飲んだり、ショウガと梅干しの入った味噌汁を飲んだりしてひどくならないように気をつけています。

●リスナーより

IRIB構内で遺跡が見つかることはありますか?教えてください。

●ラジオより

北川:IRIB構内で遺跡が見つかった、という話は聞いたことがありません。また、このあたりに古い町があったという話を聞いたこともなく、たぶん掘り返しても、何も出てこないのではないかと思います。というのも、IRIBのオフィスのあるテヘランの北部は、テヘランでも新しい地区で、昔は何もない野原だったはずです。むかし100年ほど前のテヘラン市内の地図を見たことがあるのですが、中心部にあるフェルドゥースィー広場あたりが北限で、そこから北は何も書かれていませんでした。そもそもテヘラン自体が200年ぐらい前に町になり、20世紀以降、急速に拡大したという歴史を持っています。IRIBの事務所から北に行ったタジュリーシュ広場、今では大きなバザールもあり、終日にぎわっていますが、つい50年ほど前の写真を見ると、ロータリーがあるだけで、周辺にはほかに何もなかったようです。IRIBのあたりも、おそらくそんな感じだったのではないでしょうか。

●リスナーより

ようやく涼しくなってきました。そして今日は、朝、娘のお弁当を作らなくてもよかったので、朝の放送を聴くことができました。

今日の「コーランの物語」を聴いて、イスラム教とキリスト教という、どちらも唯一神を信仰する宗教において、コーランと聖書のどこが同じでどこが違うのか、ということを少しですがわかることができました。日曜の夜、月曜の朝の放送なので、なかなか聴くことができず、これが2回目でしたが、コーランを理解するのに、とてもよい番組だとおもうので、何とか聴けるときには聴いてみたいと思いました。

●ラジオより

以前、日本に住むイラン人の友人がSNSでアップしていたのですが、日本のあるバラエティ番組で、だんなさんが日本人、奥さんが外国人の家庭のお弁当を紹介していたんですね。で、結論としては、外国人の奥さんのお弁当はどちらかといえば簡素で、お弁当を作るうえでの日本のお父さま、お母さまの努力は並々ならぬものがあり、とてもまねできない、キャラ弁なんてもってのほか、ということでした。こちらのお弁当ですが、お弁当のためにいろいろなおかずを用意する、というより、日々食べているものをそのまま持ってきているような感じですよね。どんなものを持ってきているようなようすですか?

中村:もともと、お弁当向けのメニューがないですよね。強いて言えば、サンドイッチくらいでしょうか。たいていは前の晩に多めに作っておいて、それをつぎの日のお弁当にしているようですね。ですから、ふつうに家で食べているものがお弁当になります。

●リスナーより

本日の「イスラムと健康」で、母乳の栄養について取り上げられました。実は私の長男夫婦に来春、待望の第一子が誕生することになりました。母乳の栄養や免疫についての知識は持っていたつもりでしたが、本日の放送を聴き、赤ちゃんが元気に育ってもらうためにも母乳育児がとても重要なものだと改めて認識させていただきました。

●ラジオより

北川:本当にお孫さんの顔が待ち遠しいですよね。さて、中村アナ、「イスラムと健康」で、母乳の重要性が強調されたわけですが、実は私の甥っ子、3歳7ヶ月になるのですが、まだ卒乳できそうにない様子で、このままずっと卒乳しないのではないかと少々不安を感じることもあります。まあ、これは私が個人的に懸念しているだけなので、あまり意味はないのですが、イランの幼児は皆だいたい何歳ぐらいから卒乳するのでしょうか?

中村:伝統的には2歳までは母乳を飲ませるようですね。日本では10ヶ月から1年で母乳は卒業、その後は栄養価の高いステップアップミルクを飲ませますよね。こちらには、ステップアップミルクはありませんから、母乳で足りない分は離乳食で補うようです。離乳食でこちら独特だなと思ったのが、アーモンドの皮をとったものを牛乳で軟らかく煮て、すりつぶして食べさせるのと、よく豆を煮たものを食べさせることです。あとは、特に離乳食と言うよりは、大人のご飯を取りのけておいて、ちょっとつぶして食べさせることが多いですね。

●リスナーより

日本なら東洋医学とか漢方も西洋医学と併用していますが、イランは西洋医学メインですか。

●ラジオより

北川:確かに日本だと、現代医学をメインとした病院でも漢方に詳しい医師がいて、漢方薬を処方されることもありますが、イランの病院では、いわゆる現代医学の病院と、伝統的な医学に基づいた処置を施す病院は別々に分かれているんですよね。一方で、伝統医学で使われる薬草を扱うアッターリーと呼ばれる薬局は、街中に数多く存在していますから、伝統医学もまだ効果があるとされているようです。ちなみに中村アナ、病気をされたとき、そういった伝統医学的な処置を受けたり、勧められたりしたことはありますか?私はないのですが、以前友人が不眠で苦しんでいたときに、乾燥したシャゼンムラサキという、紫色の花をハーブティとしてのむとよいといわれたそうです。

中村:ないですねえ。ただ、風邪をひいたとき、加湿器の水にハーブの一種、タイムのエッセンスを垂らすとよいと言われました。においがきついので試してはいませんが。

北川:ちなみに北川がアッターリーに行くときは、大体、弦楽器の撥に使う蜜蝋などを買いに行くときが多いです。アッターリーには薬草だけでなく、天然由来の製品もおかれています。

中:そうですね、今ではたいていどのスーパーでも手に入りますが、一時期は粒こしょうを買おうと思ったら、アッターリーにいかないと手に入りませんでした。ハーブや香辛料もいろいろありますよね。あと、日本ではあんパンの上に散らしてある芥子の実、ポピーシードと言うんでしょうか、あれが、実だけでなく、芥子坊主に入った状態で売られているのには驚きました。今では禁止されているとかで見ることはありませんけれど。

 

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