オクラ
今回は、日本でもおなじみの緑の野菜、オクラについてお話し致しましょう。
オクラは、カロリーが低く、でんぷん質を含み、味や形などの点で、熱帯地域の人々に好んで食べられています。また、現在、さまざまな国で、オクラの料理が作られており、これはイランも例外ではありません。
オクラは、高さ1メートルほどで、先のとがった葉を持ちます。この葉は、大形で、3つから5つに裂けています。オクラは綿や麻と同じ系統の植物で、原産はアフリカのエチオピアと言われていますが、他のアフリカ諸国だけでなく、地中海沿岸、インド、アメリカ大陸などでも広く栽培されています。現在、オクラは西側諸国でも知られ、料理に使われています。オクラは通常、熱帯地域で育ちますが、今日では、温帯や寒帯でも栽培されています。
オクラは、丁子の香りに似た、よい香りの野菜です。果実にあたる鞘の部分は、ペクチンと粘着質の物質で満たされており、カルシウムと鉄を豊富に含んでいます。さらに、ビタミンB1、B2、B3も含まれています。また、葉と茎には、ヨード、熟した種には、およそ16%から22%の脂質が含まれています。オクラは切ると、強度のぬめりが出てくるため、スープなどに利用されています。
オクラは夏の野菜です。種の入った鞘は、缶詰に、あるいは調理して使われます。また、オクラは花、種、根、果実の各部分に、薬効があります。オクラを煎じたものは、尿道の病気の治療に使われます。また、暑がりな体質の人には、体温を下げる効果がありますので、冷え性の人は香辛料と一緒に食べることをお勧めします。
オクラは、ビタミンA,B,C、カリウムなどが豊富です。一般に、カリウムは、イオンとして、動植物の生理に重要な役割を果たし、神経にも作用します。オクラの食物繊維は、血糖値を安定させます。また、オクラの粘着質が、血中のコレステロールを取り囲み、毒素や老廃物を運ぶ胆汁酸をろ過します。また、オクラの食物繊維は、整腸作用があります。その食物繊維は、体内で消化されない老廃物を排泄させる効果があり、便秘を防ぎます。また、傷口にオクラを湿布のようにあてて、傷の治療に利用することもできます。その他にも、オクラは、胃酸などを中和し、一時的に消化器を保護します。また、疲労感を感じたり、落ち込んだりしている人にも活力を与えます。肺や喉、腸の炎症を抑えるのにも効果的です。
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