3月 28, 2021 13:36 Asia/Tokyo

このシリーズでは毎回、イランで生きた言葉として実際に使われているペルシャ語のことわざを1つずつご紹介してまいります。 今回ご紹介するのは、日本語のことわざの「鉄は熱いうちに打て」に相当することわざです。

この概念のことわざは、「かまどが温かいうちにパンをくっつけよ」と表現します。

ペルシャ語での読み方は、Taa tanuur garm ast naan ra bechasbaan  となります。

特にペルシャ語ではパンはナンと呼ばれ、イランの食文化の重要な一翼を担っているといえます、イランでは、街角の至るところにパン屋さんがあり、朝早くから職人さんがパンを焼いています。このパンは、今でも独自の形態のかまどで作られており、大きなかまどを温めるには時間がかかり、ちょうど温まったタイミングでパン生地をかまどの地にくっつけないと、おいしいパンができません。このことから、チャンスを逃してはならない、まだ時間があるうちにやるべきことをすべきだという概念を表すのに、このことわざが使われています。時宜を逃してしまって、後の祭りということにならないよう、普段からできることを着実にやっておきたいものですね。それではまた。

 

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