ペルシャ語ことわざ散歩(96)「私の釣り針、または魚とり用の網が情報を得た」
3月 24, 2022 14:48 Asia/Tokyo
皆様こんにちは。このシリーズでは、イランで実際に使われているペルシャ語の生きたことわざや慣用句を、毎回1つずつご紹介してまいります。
今回ご紹介するのは、「私の釣り針、または魚とり用の網が情報を得た」です。
ペルシャ語での読み方は、Shast-e-man khabardaar shodとなります。
これは、魚釣りをする際に、魚がえさのついている釣り針、もしくは魚とり用の網に引っかかった場合、魚は何とかそこから逃れようとしてしきり暴れます。その動きにより網や釣り糸が揺れることで、釣り人や漁師は自分の釣竿や網に魚がかかったことを察知します。
このことから、この表現は何かを察知したり、感づいたことを意味する慣用句として使われるようになりました。また、この慣用句は現在では特に、他人が望んでいないようなときに、自分がある物事に感づいた場合に使われることが多いようです。
さらに、「私の釣り針」の部分を誰か別の人の釣り針、とすれば、その人が何かに感づいたことを表します。
ちなみに、イランでも特にカスピ海やペルシャ湾の沿岸地域などでは漁業がさかんであり、これらの地域で水揚げされた漁獲物はテヘランを初め、国内各地の市場に出回っているようです。
イランは決して砂漠だけではなく、世界最大の湖や外海に通じるペルシャ湾にも面しており、漁業も盛んであることを是非皆様にも知っていただけたらと思います。それではまた。
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