9月 20, 2022 15:35 Asia/Tokyo

中国外務省の毛寧報道官が「海は日本のゴミ箱ではない」として、日本の処理水放出計画を批判しました。

毛寧報道官は19日月曜の定例記者会見で、日本の放射能汚染水の海洋放出に関する質問に答え「海は日本のゴミ箱ではなく、太平洋は日本の下水道ではない」と強調しています。

これに先立ち、東京電力は、福島原発の汚染水を浄化する多核種除去設備(ALPS)で処理した水に対して実施した放射性物質濃度の測定で、日本の基準の約3倍のストロンチウム90が検出されたと発表していました。

これについて毛報道官は、「関連報道に留意している。これは日本側のデータの信頼性、浄化装置の有効性、環境への影響の不確実性などに対する国際社会の懸念が完全に合理的であることを十分に説明している」と語りました。

また、「日本は、放射能汚染水の海洋放出プランに多くの疑問点があり、国際社会の合理的な懸念が適切に解決されていない状況下で、排出プランと放出パイプラインの建設を強引に進めているが、これは極めて無責任だ」と述べています。

そして、「海は日本のゴミ箱ではなく、太平洋は日本の下水道ではない。中国は日本に対し、汚染水の海洋放出を強行するのをやめ、各国の正当な懸念に真剣に応え、尽くすべき国際義務を着実に履行し、周辺隣国を含む利害関係国や国際機関と十分に協議し、科学的でオープンかつ透明、安全な方式で核汚染水の適切な処置方法を探るよう改めて促す」と結びました。

 


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