米国務長官が、台湾統一めぐり中国に警告
10月 18, 2022 20:45 Asia/Tokyo
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米国のアントニー・ブリンケン国務長官
米国のアントニー・ブリンケン国務長官が17日、中国はこれまで考えられていたよりも「早期」の台湾統一を望んでおり、習近平国家主席は、中国をより強硬な路線に導いていると警告しました。
フランス通信によりますと、ブリンケン氏は米スタンフォード大学で行われた討論会で、「習近平政権下の中国はここ数年、これまでと大きく異なる姿を見せている」と指摘し、台湾政策について、中国は現状維持はもはや容認できないとする方針を基本的に固めたとし、「中国政府はより早期の統一を決意した」と述べました。ただし、具体的な統一の時期には触れませんでした。
習氏は16日の中国共産党党大会での演説で、「国家統一と民族復興の歴史的な歯車は前へと回っている」「必要なあらゆる措置を取る選択肢を留保する」と発言しています。
中国と台湾の間の緊張は、昨年8月にアメリカのナンシー・ペロシ下院議長が行った台湾訪問と、それに続く中国軍の大規模演習実施によって、エスカレートしました。この訪問の直後、中国はアメリカ大使を呼び出して、同国政府の干渉的な行為に対する抗議を伝えています。
中国は、「一つの中国」の原則に基づき台湾を不可分な自国領土の一部と見なしています。しかしアメリカ政府、特に現政権は、近年の中国からの抗議にもかかわらず、台湾への武器販売を増加させ、同地域の分離主義勢力をさらに支援しているのです。
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