インド橋崩落事故の死者137人に、補修工事業者ら9人を逮捕
インド西部で起きたつり橋の崩落事故の犠牲者が137人に達した一方で、橋の補修工事を担当した企業の関係者9人が逮捕されました。
フランス通信によりますと、インド西部グジャラート州モルビで起きたつり橋の崩落事故による死亡者が、31日月曜午後時点で少なくとも137人に増えています。
また地元警察によると、これらの犠牲者のうち約50人が子どもで、最年少は2歳の男児だったいうことです。
当局は事故直後に救助活動を開始し、31日もボートとダイバーによる捜索が続けられました。
一方で地元警察は10月31日月曜、橋の補修工事を担当した企業の関係者9人を過失致死の疑いで逮捕したと発表しました。
地元当局者の話では、つり橋の管理会社は橋利用の再開を当局に通知しておらず、安全に関する証明書を取得していなかったということです。
現地紙インディアン・エクスプレスによりますと、管理会社の広報担当は「橋の中間時点であまりにも多くの人が橋を左右に揺らそうとしたため崩落した」と説明しています。
現地時間の先月30日夕、グジャラート州モルビでつり橋が崩落しました。
現場には当時、ヒンズー教の祭典「ディワリ」を祝う人々が集まっており、橋の上には数百人がいました。
防犯カメラの映像には、数人が橋を故意に揺らすようなしぐさをした後、橋が突然崩落し、転落を免れた人々は、暗闇の中でがれきにしがみつきながら助けを求めて叫び声を上げている様子が捉えられています。
生存者の1人は、「橋の上に立っていた時、橋が激しく揺れ、突然崩落した。悲鳴が聞こえ、大きな音がして、それから静かになった。その後、ゆっくりと泣き声と悲鳴が聞こえてきた」と語りました。
なお、今回の事故のあったグジャラート州出身のナレンドラ・モディ首相は「人生でこれほどの苦痛を経験したことはほぼない」と述べており、1日火曜には現地を訪問する予定です。