カーン・パキスタン前首相、「暗殺未遂に首相関与」
11月 05, 2022 15:05 Asia/Tokyo
パキスタンで暗殺未遂に遭い負傷したイムラン・カーン前首相が、自身の暗殺計画にシャバズ・シャリフ現首相が関与していたと主張しています。
フランス通信によりますと、病院で治療を受けているカーン氏は4日金曜、事件後初めて開いた記者会見で、自身の後任として就任したシャリフ氏と、ラナ・サナウラ内相、軍の上級司令官が事件に関与していたと断言し、「この3人が私を殺すことを決めた」と述べ、2人の銃撃犯が関わっていたと説明しました。
一方、政府は事件への関与を全面的に否定しており、過激な宗教思想を持った人物による犯行だったと主張しています。
今回の暗殺未遂事件をめぐっては、容疑者の男1人が逮捕されており、この男が警察に対して犯行を自白する場面とみられる動画がメディアに流出しました。
男はその中で、カーン氏が「人々を欺いている」と主張する一方で、同氏の騒がしい集会のせいでイスラム教徒が1日5回行う礼拝の合図が邪魔されたことに腹を立てたとも語っています。
パキスタン東部パンジャブ州で現地時間の今月3日、早期の選挙を求めてデモ行進中だったイムラン・カーン前首相が銃撃され、足を負傷したほか、1人が死亡し、少なくとも10人が負傷しました。
パキスタンでは、同氏が4月の不信任決議で失脚して以来、政治危機が続いており、事件を受け緊張がさらに高まっています。