アフガンで米軍の地雷や不発弾により年数千人死亡、20年間の占領による負の遺産
11月 12, 2022 15:15 Asia/Tokyo
アフガニスタンでは、米軍の残した不発弾や地雷の爆発により、年間数千人もの人々が殺されています。
アフガニスタンでは、米軍の長年にわたる占領および、戦闘で残された地雷や不発弾の爆発により常に犠牲者を出しており、子どもを中心とした民間人の犠牲が依然として増え続けています。
ICRC赤十字国際委員会は、アフガニスタンで地雷や不発弾の爆発により数千人が死亡していることに触れ、戦争中に同国に残された不発物や様々な種類の地雷を除去する必要性を強調しました。
この報告によると、アフガン領土のうち約606平方キロメートルに各種の地雷や不発弾が残存しているということです。
赤十字国際委員会はこれ以前にも、アフガニスタンで地雷や爆発物が同国の人々の深刻な脅威になっているとしていました。これは、20年間にわたるアメリカのアフガン占領および、そこで引き起こした戦争による負の遺産の1つです。
一方で、同国を現在掌握しているタリバン政府の地雷除去担当当局はこの件をめぐり、「さまざまな地域の地雷を除去するためには予算が300万ドル不足しており、内部職員120人を解雇せざるをえなかった」と説明しています。
各人権団体も、地雷除去予算の不足については懸念を表明しています。
アフガンでのこうした現状と財政・経済危機の一方で、アメリカは昨年8月にタリバンのアフガン政権掌握後、約100億ドルに上るアフガンの在外資産を没収しました。
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